【岡山】韓国、中国、日本の各関係団体に関わる4人が11月18日、岡山市内で「国境問題を乗り越えて東アジアに生きる」をテーマに意見を交換した。尖閣諸島や独島(竹島)をめぐる領土問題が強調されるなか、民団岡山本部(宋燦錫団長)が市から助成を受け「第9回定住外国人の人権を考える岡山シンポジウム」として主催した。
パネリストの1人で、朝鮮奨学会の鄭夢周代表理事は、「国威発揚に向けた反日デモには反対」としたうえで、「正しい歴史認識に基づく教育が欠かせない」と強調。同じく岡山華僑華人総会の劉勝徳会長も「幼少期から海外の文化や歴史に触れる機会を増やすべき」と述べた。
関西学園関西高の青木康嘉教頭は、韓国の大衆文化が日本で親しまれている現状を踏まえ、「一時の感情にとらわれず、息の長い草の根交流を続けよう」と提唱した。瀬戸内市長時代に韓国の密陽市と友好交流協定を結んだ立岡脩・せとうちキラリ☆くらぶ代表は、「異文化理解には時間がかかるが、話し合いを続けながら東アジアが一体となる関係を築きたい」と結んだ。
コーディネーターは民団岡山本部の姜永昌権益擁護委員長が務めた。
(2012.12.1 民団新聞)