KBS海外同胞賞「社会奉仕部門」の第18回受賞者に民団京都本部の王清一団長(73、写真)が決まった。
今回の社会奉仕賞候補者には世界各国から70人がノミネートされた。この中から最終的に王団長をはじめとする3人に絞られ、本審査では全員が王団長の受賞を支持したという。このほか、人文社会、科学技術、文化芸術など合わせて5部門。
王団長は韓国で反日感情が高まっていた79年、私財1億円を投じて東国大学校に韓国初の日本学研究所を設立。知日学者を養成してきた。同研究所の主催する国際学術シンポは80回を数え、研究報告誌『日本学』もすでに40号まで発刊した。
王団長は「金思初代所長など多くの学者、研究者の協力があってのこと。亡くなられた先生方の墓前に赴き、感謝の気持ちを込めて報告した」と述べた。
このほか、京都韓国学校理事長当時、硬式野球部の創立に関わり、私費を投じて選手育成に努めたことも評価された。同野球部からすでに3人がプロ入りしている。
授賞式は3月5日の予定。賞金は3000万ウォン。
(2015.1.1 民団新聞)