オリニクリスマス会は夏の林間・臨海学校とともに民団が力を入れている次世代育成事業の一つ。今年も北海道から沖縄まで全国各地で行われた。オリニと若い保護者、さらには孫の成長を楽しみにしているハラボジ、ハルモニも加わり、会場の民団会館に活気をもたらしている。
足立と荒川でも
東京では今年も足立支部と荒川支部でオリニクリスマス会が行われた。青年会のメンバーが企画し進行した。
13日、足立支部会館には26人のオリニでにぎわった。青年会足立支部(秦承煥会長)の会員らの運営で、オリニたちはクリスマスツリー飾り付けやケーキ作りを体験した。サンタクロースに扮した青年会スタッフからお菓子などのプレゼントを受け取った。
荒川支部は20日、生涯学習センターで開催。青年会荒川支部(鄭昇栄会長)の指導のもと、12人のオリニはメッセージカード作りのあと、ケーキ作りを体験。スポンジケーキにクリームを塗り、フルーツなどを飾り付けるオリニはちょっとしたパティシエ。自らの力作を味わいながら、ビンゴゲームなどで盛り上がった。
民団茨城本部(張仙鶴団長)のオリニクリスマス会にはオリニ26人が若い両親とともに参加。さらにオリニのハラボジ、ハルモニも加わり、3世代交流の場となった。参加者は家族単位で紹介され、張団長と一緒に記念写真に収まった。7日、茨城韓国会館で開催。婦人会(張光子会長)が準備した心づくしの料理を囲み、いす取りゲームやクイズに興じた。
民団長野本部(朴永大団長)には6日、県内のオリニ24人が集まった。自己紹介が終わるとチーム対抗ユンノリ大会。珍しくユッ(図柄)とモ(平面)が何度も続き赤チームが勝利した。長野韓国教育院の金恵淑院長が出題するクイズには賞品をめざして元気に手を挙げた。さらに輪投げ、韓国語の伝言ゲームと続き、最後はプレゼント交換に歓声を上げた。
民団岩手本部(金盛義団長)は6日、盛岡市内でボウリング大会を開催した。子どもたちは引き続き交流会にも参加し、ゲームに興じた。幼児と小学生9人が参加。子どもたちどうし、手作りの名刺を交換しあった。金団長は一人ひとりと握手しながらクリスマスプレゼントを手渡した。
40年の伝統行事
民団三重・桑名支部(金徳俊支団長)は13日。孫やひ孫を連れた3〜4世代そろっての参加が目立った。40年前から続く伝統行事というだけあって、支部会館内は100人でぎっしり。婦人会の準備した料理を味わい、韓国語教室の生徒らの歌を楽しんだ。
広島韓国学園(宋徳奎学園長)は13日、広島韓国会館で開催。オリニ41人が参加した。韓国の中学校で音楽教師の資格を持つ李玉連さんの指導で「きよしこの夜」を韓国語で歌うと、一気にクリスマスムードが盛り上がった。青年会のメンバーからはチャンゴの指導を受け、大喜び。「これから本格的に習ってみたい」というオリニも。
民団鳥取・米子支部(金孝行支団長)が7日、同支部会館で開催したクリスマス会は、オリニと若い保護者で活気づいた。孫の姿を見たいと、祖父母世代も久しぶりに足を運んだ。金支団長はすぐ使える韓国語をワンポイントで教えたり、ビンゴゲームを進行するなど大忙しだった。
日本籍同胞招く
民団福岡本部(呉政夫団長)は今年から日本国籍の同胞子弟まで対象を拡大。「韓日オリニ交流会」(青年会福岡本部主管)として7日、福岡韓国会館で開催した。37人が一緒にゲームを楽しみ、会場が狭いと感じられるほどの熱気だった。
(2014.12.24 民団新聞)