「キムジャン文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことから、近隣どうし、キムチの漬け込みを楽しむ光景が各地で見られるようになった。在日同胞社会の新たな風物詩として定着していきそうだ。
昨年上回る参加
婦人会愛知・名南支部(福蘭会長)は13日、民団同支部会館で料理教室を兼ねたキムジャンを行った。地域から昨年を上回る35人が参加。白菜130㌔を手分けして漬け込んだ。
ヤンニョンはりんご汁やはちみつ、あみの塩からなどを加えた会長のオリジナル。見た目にも美味しそうに仕上がった。会長は「食文化を通じて韓日関係がよくなっていくことを願っている」と話した。
料理教室の場で
民団平野東住吉支部(呉行男支団長)は14日。昨年に続き2回目。隔月開催の料理教室をキムジャンの場とした。婦人会平野東住吉支部(姜敬子会長)が会員ら20人の指導にあたり、白菜40㌔を漬け込んだ。呉支団長と洪性仁同支部顧問らも激励に駆けつけた。
地域住民と交流
民団奈良支部は6日、奈良韓国人会館で「キムチ作り体験教室」を開いた。同支部初の試み。地域住民との親善交流を主な目的としている。
奈良韓国教育院で韓国語を学ぶ日本人受講生も含め、40人が参加。塩漬けされた白菜30株にヤンニョンを丁寧に塗りつけた。ある日本人の女性は「初めてなのでとてもわくわくしました」と喜んでいた。
権英孝同支部議長は「団員はもとより、地域住民と共存共栄することが大切。より民団を理解してもらえるいい機会になった」と語った。
(2014.12.24 民団新聞)