「基本は戸別訪問」実感
【愛媛】民団中央本部は、組織強化および在日同胞大統合推進の一環として地方組織の活性化と新定住者との紐帯促進のために8月21日から30日まで民団愛媛本部(梁一國団長)および同管轄地域で「未来創造フォーラム」集中活動を実施した。
愛媛県本部会館での「組織活性化会議」(21日)では、林三鎬中央本部副団長兼組織局長(未来創造フォーラム実行委員長)による講義(「在日同胞社会の統合と民団の役割」)などに続き、同県本部および支部の組織現況を再点検した。
愛媛県内全域を対象とした「戸別訪問集中活動」(22〜29日)には、地元幹部と中央本部役職員および近畿、中国・四国、九州地協管内の9地方本部(大阪、滋賀、岡山、広島、山口、香川、高知、徳島、佐賀)の役職員ら合わせて38人(7日間、延べ107人。25日は台風接近に伴い活動中止)が参加。日本国籍同胞、団費未納団員を優先的に訪問、次いで団費納入者を訪ねた。274世帯を訪問し138世帯と面談した。
最終日に松山市内のホテルで開いた「未来創造フォーラムin愛媛」(中央本部主催、愛媛県本部主管、在外同胞財団後援)には、中央本部の呉公太団長(未来創造フォーラム推進本部長)、朴安淳副団長、許槿一副団長、任泰洙副団長、沈勝義広島県本部団長、宋燦錫岡山県本部団長、姜昌憲山口県本部団長、姜盛文徳島県本部団長、李載雄駐広島領事らをはじめ約80人が参加。戸別訪問活動の結果報告と地方組織活性化方案についての討論が行われた。
林実行委員長は総括報告で、「未来創造フォーラム」開催の趣旨について「戸別訪問を実施し、在日同胞、団員、支部、地方本部の実情をつぶさに把握するとともに、将来を展望するための具体的な検討材料を集積し、在日同胞社会、民団組織の展望と将来像を提示するため」と改めて説明した。
今回の活動の評価・成果として1,県内同胞の実態把握2,愛媛県地方本部のがんばり3,活動者の連帯と同志的な絆の強化4,活動者の実践訓練5,戸別訪問の重要性再確認などをあげた。
問題点および今後の対処として1,同胞関連データの整理2,事務局の強化3,活動者の確保4,戸別訪問の継続・定期化5,団員受け入れ体制の構築(高齢者、商工人、青年)などをあげ、年間に2回は地方で戸別訪問集中活動を実施し「未来創造フォーラム」を開催する、実務者は「中央組織学院」を必修とする、と明らかにした。
(2015.9.9 民団新聞)