【写真特集】学び語り合い笑顔はじける…中･高生文化探訪スクール

　在日同胞の中・高校生を対象に夏休みを活用して全国の同世代が連帯を広げる「2022文化探訪スクール」（民団主催、在外同胞財団後援）の中学生コース（8月17～20日）と高校生コース（8月21～24日）が広島で開催された。この間、コロナの関係で中止していた夏の次世代母国イベントだったが、国内開催に変更するなど対策を講じて3年ぶりの開催となった。

　3年ぶりの開催となった民団中央が主催する夏の次世代イベント、「2022文化探訪スクール」が広島で行われた。北は北海道、南は沖縄など全国から参加した49人（中学30人、高校19人）は4日間、ともに学び、語り合いながら新たな絆を育んだ。小学生時代にオリニジャンボリーに参加したメンバーも多く、再会を喜びあう場面も見られた。

　3泊4日間、平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑の参拝をはじめ、韓国原爆被害者対策特別委員会の権俊五副委員長から被爆証言を聞いたほか、県内にある朝鮮通信使ゆかりの地などを見学した。また、韓国語基礎講座やグループ討論会、全体交流会で親睦を深め合った。

　コロナ禍前、民団の中・高校生と大学生向けの次世代イベントは「次世代母国サマースクール」として毎年、韓国で開催していた。

　しかし、この2年間は中止を余儀なくされた。民団では、全国の次世代たちが一堂に集い、同胞や韓国文化と触れ合う場をと、国内での開催を企画した。

　参加者たちは全国の同胞たちと触れ合ったイベントに喜びを見せていた。

将来は青年会に
　李侑珍さん（佐賀・中2）は「コロナで中止にならず安心した。思い出に残るスクールでした。ここで作った友だちとはこれからも仲良くしていきたい」と喜び、金佳音さん（東京・中2）は全国の仲間と出会えて本当に良かった。将来、絶対、青年会に入ります」と同胞社会への参加意欲を見せていた。

最高の思い出に
　初めて広島を訪れた呂成燦さん（大阪・高1）は「今までも民団関係のイベントに参加したが、今回が一番楽しく、みんなと別れるのが悲しかった。またみんなと再会したい」とし、金華乃さん（愛知・高3）は「慰霊碑をはじめ原爆資料館や朝鮮通信使ゆかりの場を訪れてとても勉強になった。高校生最後の夏休みでしたが、最高の思い出になった」と感想を述べていた。

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中学生コース

4日間、各班の仲間たちと行動をともにし、すっかりなかよしになった

開会式で国民儀礼に臨む参加者たち

班別討論で熱心に意見を述べ合う

広島平和資料記念館を見学

韓国人原爆犠牲者慰霊碑前を参拝し権俊五さんの説明を聞く参加者

蘭島文化振興財団「松濤園」の朝鮮通信使資料館を見学

蘭島文化振興財団「松濤園」の朝鮮通信使資料館を見学

高校生コース

各地から宿所に到着した参加者たち

各班の仲間たちとさっそく記念撮影

レクリエーションでは笑顔が弾んだ

各班に分かれてディスカッション

広島韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で

団員が営む韓国家庭料理店で食事を楽しむ

江戸時代を通じて朝鮮通信使のための迎賓館として使用した福禅寺客殿「対潮楼」を見学

記念撮影する高校生コースの参加者たち