掲載日 : [2010-08-25] 照会数 : 7006
大田市と札幌市が年内に姉妹提携 交流強化へ民団が後押し
[ 姉妹提携に向けた覚書に合意した廉弘(左)、上田文雄の両市長 ]
【北海道】民団北海道本部(金泰勲団長)が昨年11月、札幌市に「韓国との姉妹都市提携に関する要望書」を提出したのを受けて、大田広域市の廉弘市長と札幌市の上田文雄市長は7月下旬、大田市庁で交流協力強化案について協議し、姉妹提携に向けた合意書に署名した。年内に正式調印する。
大田市と札幌市は2004年2月に両市の経済交流促進のための覚書を締結した経緯があり、その後、青少年、文化芸術交流などを積み重ねてきた。
さらに活発な交流を推進すべく民団北海道は、札幌日韓友好親善協会の協力を得て、札幌市議会に姉妹都市提携を促す要望書を提出した。
金団長は「道内の自治体と韓国との姉妹交流が少ないので、札幌市に働きかけてきた。人口150万人の大田市と190万人の札幌市は似たような規模。大田市はIT産業が集積する札幌との共通点もあり、研究学園都市として計画的なまちづくりが進められている」と述べ、「宇宙関連やメディカル研究をはじめ今後の発展が見込める都市なので、姉妹提携によって札幌市が少しでも活気づくようになってほしい」と期待感を示した。
10月から11月にかけて正式調印される姉妹提携をきっかけに両市は、経済、観光、文化芸術をはじめ、教育、行政、コンベンション、スポーツなど幅広い交流を推進する。なお、道内で韓国と姉妹結縁している自治体は、旭川と水原(京畿道)、北見と晋州(慶尚南道)の各市。
姉妹提携の記念として、札幌市は今年生まれたリスザル8匹を大田動物園に、大田動物園はブチハイエナのつがい1組を札幌市にそれぞれ寄贈する。
一方、札幌旭丘高校の校長が大田外国語高校を訪問し、生徒と教師の語学研修など友好関係構築に向けた姉妹交流協定合意書に署名した。札幌国際プラザコンベンションビューローの事務局長は、大田コンベンションセンターを訪問し、国際イベント招致や韓日、東アジア関連イベントの共同開催に向けた協力案を話し合った。
函館・高陽市も推進
一方、民団函館支部(崔千浩支団長)が仲介役となり、函館市と高陽市(京畿道)の姉妹提携も推進中だ。すでに両市議会の承認を得ており、10月に函館市議会議員団が高陽市を訪問し、具体的な日程を詰める予定だ。
(2010.8.25 民団新聞)