在日外国人の人権と多文化共生社会づくりについて考える「市民公開講座2014」が11月30日、東京都内で開かれた。青年会東京本部(李政訓会長)が発起人となり、実行員会を構成。特別講師として東海大学教養学部の金慶珠国際学科准教授を招聘した。
開会に先だって林裕美実行委員長(青年会東京本部副会長)は、「外国人が生活者としてあたりまえに受け入れられる社会を一緒につくっていきたい」と開催趣旨を説明した。
金准教授は日本における嫌韓の高まりについて、「日本と中国の力関係の逆転により、日本人の排外主義の矛先が、中国より相対的に国力の劣る韓国に向けられた」と持論を述べた。さらに「表現の自由」との兼ね合いで有効な手段を講じられていない現状については、「目の前に苦しんでいる人がいるのに、自分たちにとばっちりがくるからと、手をこまねいているのと同じ」と強調した。
講演終了後、参加者は「在日外国人の人権」と「多文化共生社会の実現」をテーマにグループ討論を行った。
(2014.12.10 民団新聞)