掲載日 : [2023-07-19] 照会数 : 2683
韓国全土で大雨被害 道路、河川 被害続出 死者44人、不明6人
[ 各地で道路や駐車場が冠水し、車が水没した(15日、忠清南道公州市で) ]
韓国では、9日から大雨が続き、19日までに44人が死亡、6人が行方不明となっている。尹錫悦大統領は19日、特に被害の大きい慶尚北道・醴泉や忠清北道・清州など13地域を特別災難(激甚災害)地域にした。尹大統領は関係機関に対し救助活動と復旧作業に全力を挙げるよう指示した。雨は19日には小康状態となったが、今後も集中豪雨が予想され、警戒強めている。
地下車道浸水、14人が犠牲に
韓国の中央災難安全対策本部によると、全国に降り続いた記録的な大雨による人的被害は19日までに死者44人、行方不明6人となっている。
また自宅などから一時的にに避難した人は1万6500人を超え、19日午前現在で約7800人が帰宅できないままになっている。
施設の被害は忠清南道、忠清北道・慶尚北道、全羅北道を中心に公共施設912件、私有施設574件となっている。
田畑の冠水などによる農作物被害は3万ヘクタールを超えた。
忠清北道清州市五松にある地下車道(アンダーパス)では、15日に大量の水が流れ込み、バスなど車約10台が水没した。水のかき出しと救助作業が行われたものの、14人が死亡したことが17日までに確認された。
降り始めから総雨量は600ミリを超えており、全国各地で記録的な大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水が氾濫が相次いだ。
尹大統領は、17日に慶尚北道・醴泉の土砂崩れ現場を視察し、18日には家畜や農産物が大きな被害を受けた忠清南道・公州市を視察し、被害を受けた畜産農家に「予算を投入して支援する」と激励した。