掲載日 : [2021-08-03] 照会数 : 6762
「やらないで後悔よりやって後悔を選んだ」劉代永会長に聞く
コロナ禍 2年ぶり全国大研修会成功裏に
婦人会中央本部(劉代永会長)が2年ぶりの全国大研修会を成功裏に終えてから1カ月が経過した。新型コロナウイルスの感染が広がるなかでの開催だったが、全国7ブロックで合わせて500人余りが会員の絆を深めあった。
劉会長は「やって後悔するか、やらなくて後悔するか。私は前者を選んだ。無鉄砲だったかもしれませんが」と笑った。
婦人会大研修会の準備が本格化するのは毎年3月ごろ。コロナ禍での開催は悩みに悩んだという。寝床でも頭から離れることはなかった。しかし、決断すれば早かった。
各地方本部には参加人数の上限を設けた。コロナ禍で「何人以上動員」とはいえない。密を避けるため、ホテルの部屋割りにあたっては上限の人数をさらに減らした。結果的には高齢者が家族の反対で参加を控えたものの、40、50代の比較的若手の参加が目立った。
1泊2日の日程を終えると帰りのバスを見送る。すると、あることに気が付いた。
「出迎えた時より皆さん、顔が生き生きしていた。来年もっとたくさん連れてくると言ってくれたときは『よっしゃー やった』という気持ち。次の地協へ行く勇気、自信がもてた」
「人と人が会う、集うことがいちばん。そうすれば財政も自然と集まってくる」というのが劉会長のモットー。劉会長の考える組織活動の原点がここにある。
「自分には後がない。いつもがけっぷちに立っている気持ちで必死になってやってきた。必然的に自分には厳しくなる」
これが周囲には強面に映るときも。初対面の人は「怖い」という印象を持つという。しかし、懐に飛び込むとまったく違う人柄を知る。これが中央本部会長選で勝利した持ち味だ。最後まで立候補に消極的だった劉さんを踏み切らせたのも全国に散らばる支援者がいたからこそ。
婦人会中央本部の正常化は所信表明でも約束した公約。コロナ禍、2年ぶりの開催ながら予想した以上の参加者に「会員の求めていたものはこれだとしっかり把握できた。次のステップに踏み出す勇気をもらった」
(2021.08.04 民団新聞)