掲載日 : [2021-08-13] 照会数 : 6768
夏休みだ!仲間づくり…コロナ禍でもオリニ交流会
[ 白地の太極旗に彩色をほどこすオリニたち(佐賀) ] [ 山梨の「在日同胞オリニ夏季キャンプ」 ] [ 昼食は流しそうめん(静岡) ] [ 長崎の「オリニ夏季交流会」 ]
夏休みに入り、民団地方本部主催の「オリニ交流会」が各地で始まった。コロナ禍で制限されたなかでの開催となったが、感染防止に細心の注意を払い、子どもたちの仲間づくりへ工夫を凝らしたプログラムを展開した。
◆太極旗塗り絵すいかわりも…民団佐賀本部
民団佐賀本部(朴弘正団長)は「オリニ夏季交流会」を唐津市の国民宿舎いろは島で単独開催。保護者とスタッフを含む52人が7月25日まで2日間を過ごし交流した。
子どもたちは自己紹介を済ませると、海辺ですいか割りに興じた。宿舎では太極旗ほかの塗り絵を楽しんだ。小学校1年生当時から毎年参加している女の子はリーダー的存在に成長し、民団関係者を喜ばせていた。
保護者も子どもたちを見守りながら互いに交流しあった。ある高齢の同胞は「子どもたちのはじける笑顔に癒された」と話していた。
◆元校舎会場に「ミニ運動会」…民団山梨本部
民団山梨本部(李正炯団長)は南巨摩郡早川町にある廃校した中学校校舎を改装した宿を拠点に7月28日までの2日間、盛りだくさんの夏季キャンプを楽しんだ。
宿舎では昼に「ミニ運動会」と木の板を割るテコンドー体験、夜は夜行性の昆虫観察を兼ねたナイトハイク。翌日は本流堂ラフティング体験で涼を満喫した。オリニと保護者、スタッフ25人が参加した。
◆留学生講師にハングル学習…民団静岡本部
民団静岡本部(尹憲祚団長)は1日までの2日間、静岡市葵区井川にある団員所有の古民家を借りて「林間学校」を開催した。
「はじめの会」では引率の韓国人留学生を講師にハングルの勉強を頑張り、最後は韓国語で自己紹介ができるまでになった。午後は古民家の周辺で宝物探しや川遊びなどで自然とふれあえる充実した時間を楽しんだ。昼食は流しそうめんに歓声を上げた。
2日目の朝は卓球などの各種スポーツを楽しんだ。最後にお礼の絵日記を描いて、古民家のオーナーにプレゼントした。
2日間を一緒に過ごしたある保護者は「コロナ禍、子どもたちが同世代の仲間たちと接触できる機会を持てたのは貴重。いい夏の思い出ができたのでは」と喜んでいた。参加者は16人だった。
◆ユンノリなどの伝統遊びに夢中…民団長崎本部
民団長崎本部(姜成春団長)は大村湾の岬に立つリゾートホテルを会場に、オリニ夏季交流会を7月25日までの2日間、実施した。
初日は勉強会と工作、2日目はタッチチギ、ユンノリなどの伝統遊びに興じた。オリニ15人が参加。忘れがたい夏の思い出を胸に刻んだ。