掲載日 : [2022-09-29] 照会数 : 831
「朝鮮通信使」行列、3年ぶり野外再現…「京都コリアフェス」
[ 「国書」を交換し韓日両国の発展と友好を誓う ]
4000人が観覧
【京都】今年で11回目となる「京都コリアフェスティバル」(民団京都本部主催、実行委員長・黄正安副団長)が18日、京都市国際交流会館で開催された。
新型コロナウイルスの影響で一昨年来、入場者を200人に制限して京都市内のホテルで縮小開催してきたが、今年は感染予防対策を徹底したうえで3年ぶりに野外で朝鮮通信使行列を再現した。同胞や市民約4000人で賑わった。
開会式で黄実行委員長は「台風の影響で開催できるか心配だったが、3年ぶりにここで開催できたことをうれしく思う。今日はおおいに楽しんでください」とあいさつした。会場には駐大阪韓国総領事館の任京勲領事はじめ日韓親善協会京都府議会議員連盟の渡辺邦子会長、京都日韓親善協会の天江喜七郎会長ら来賓多数が参席した。
開幕は民団南京都支部「オリニクラブ」のソゴチュムや京都国際学園の伝統舞踊が飾った。ハイライトの「国書」交換式では正使に扮した金政弘団長と京都所司代の椋田隆知日韓親善京都市会議員連盟会長が壇上で韓日両国の発展と友好、平和を誓いあった。
式典を終えると、朝鮮通信使に扮した一行120人が当時のみやびやかな衣装に身を包み、大阪の白頭学院建国伝統芸術部OBのプンムル隊を先頭に1・9㌔を練り歩いた。沿道からは拍手と歓声がわいた。
自転車でパレードの現場に駆けつけた30代の日本人男性は「朝鮮通信使行列を再現すると聞いてぜひ見てみたかった。当時の様子がうかがえる」と話していた。