民族教育の〝精華〟 世界へ 甲子園へ
世界へと羽ばたく人材を育てる
東京韓国学校理事長 呉公太
68年前の1954年、在同胞子弟26人でスタートした本校は今や1400人の子弟が通うマンモス校となり、世界35の民族学校の中でも象徴的な学校に成長してきました。
最近入学してくる子どもたちの顔触れは、グローバル時代と相まって、非常に多様化してきています。
英語のイマージョン教育は、こうした時代の要請にこたえて、大変充実したものになってきています。
今年もまた、「世界に羽ばたく人材を」の合言葉のもと、「できない理由を探さない」をモットーに努力を重ね、わが東京韓国学校を巣立つすべての学生を時代の主役にさせるべく理事、教職員一同、邁進してまいります。
甲子園でのご支援、皆様に深く感謝
京都国際学園理事長 李隆男
明けましておめでとうございます。
団員皆様の今年1年間のご多幸をお祈り申し上げます。
昨年は本校にとって画期的な年になりました。申すまでもなく野球部の甲子園初出場、そしてベスト4進出です。何度となく流れた韓国語の校歌は本校の生徒や卒業生だけにとどまらず、多くの在日同胞に勇気と感動を与えました。
本当に多くの方々からご支援をいただきました。なかでも本校の卒業生からの応援、支援には私自身が励まされました。もし今春の選抜大会に選ばれた折には、コロナが収まり皆様と一緒に甲子園球場で精いっぱい応援できることを楽しみにしています。
今年2月末には新校舎が完成します。本校が目指す国際社会で活躍できる人材の育成のため、新学期からは韓国語、英語の会話の授業時間を増やします。
将来本校の卒業生が会話の力を生かしそれぞれの分野で大活躍する姿が見られることを願っています。
韓日関係がギクシャクとする昨今、両国の生徒が共に学ぶ、わが校は韓日友好、多文化共生社会へのまさしく最前線であると信じます。彼らが本校において、笑顔で共に学ぶ姿に未来への希望を感じます。
終りに昨年1年間の多くのご支援、ご声援に今一度お礼申し上げます。ありがとうございました。
学校の存在意義は韓日友好に尽きる
白頭学院理事長 白雲重
私は建国小中高の卒業生です。2012年日本国籍を取得しました。
本学院は解放後間もない1946年に創立された民族学校ですが、今なぜこの時代の日本に韓国学校が必要であるのかを考えます。この間、韓国は著しく発展し、在日同胞は世代が進むにつれ日本国籍取得者やミックスルーツ等、多様化しました。
一方、日本の若い世代を中心にK‐POPや韓国ドラマを通じて韓国に親しみを抱く人たちが増えています。
創立してから75年が経った本学院は今、新たな存在意義が必要と考えます。
学院の存在意義は韓日友好。韓日友好親善大使たる卒業生を世に送り出すことで、本学院が韓日両国のかけがえのない懸け橋となることこそが、多様化したこの時代の唯一の存在意義と考えます。
教育プログラム 多様な実践重ねる
金剛学園理事長 崔 潤
新年あけましておめでとうございます。
本校は昨年、「大阪金剛インターナショナルスクール」として新しい船出を切りました。
韓国にルーツを持つ人材の育成を教育の根幹に置き、多様な教育プログラムを実践しております。
人格形成に効果のある「7つの習慣」プログラム、語学教育については、韓国語だけに留まらず、英語ネイティブ教員を増員し、小学校入学時から英語イマージョン教育を実施、中学生で英検準1級に合格する等、成果がすでに実績として現れています。
そうした結果、直近2年間で学生数が204人から248人まで増加し、本校の教育に一定の評価をいただいたものと捉えています。次は400人が目標です。引き続き本校の教育活動にご期待下さい。
(2022.01.01 民団新聞)