【大阪】大阪市中学校秋季総合体育大会「ダンスの部」に出場していた白頭学院建国中学校の伝統芸術部が9月27日、参加発表部門では最高位となる「最優秀賞」を受賞した。
大阪市立こども文化センターで12チームがオリジナル作品を発表した。建国中のテーマは「ヘイトスピーチ〜憎悪と敵意に満ちた表現」。自分たちと同じ中学生がJR鶴橋駅前で「朝鮮人帰れ、殺せ」と叫んだニュースを見て衝撃と恐怖を感じたのがきっかけだった。ヘイトスピーチがいかに人を傷つけ、苦しめているのかをダンスで表現した。
公演を終えた部員たちは、「なぜ同じ人間が差別し、暴力的な言葉で傷つけるのかという疑問は怒りとなり、新しい憎悪を生んでいる。この負の連鎖を止めることをダンスで表現したかった。少しでも多くの人にわかってもらえたら」と話していた。
建国の最優秀賞受賞はこれで5年連続。
(2015.10.14 民団新聞)