掲載日 : [2015-12-23] 照会数 : 8267
<青年会>「差別禁止法」法制化を…参院会館前でアピール
[ 「人権守れ」「今すぐ立法を」と連呼(右側) ]
青年会中央本部(徐史晃会長)は10日、東京・千代田区の参議院議員会館前に「ヘイトスピーチ、許さない」と大書した3メートル四方の幕をバルーンで掲げ、差別禁止法の早期法制化を訴えた。世界人権デーに合わせたアピール行動で、在日韓国人法曹フォーラムとの共催。のりこえネットの関係者など60人余りが参加した。
ヘイトスピーチデモは一時の勢いこそ失っているものの、いっこうに収束していない。また、人種や民族を理由とした差別の撤廃に国が取り組む責務を日本で初めて定めるための「人種差別撤廃施策推進法案」は、参議院法務委員会で2度審議されものの、継続審議となったばかり。
徐会長はマイクを手に、在日同胞がヘイトスピーチによって日常的に脅かされ、傷ついている実態を明らかにし、なぜ立法化しないのかといらだちの声を上げた。同じくスピーチに立った参議院議員の有田芳生さんは、来年の参議院法務委員会での審議は4〜5月になるとの見通しを述べ、世論の力で来年を意義のある1年にしていこうと激励した。
参加者は夕闇の迫るなか、「人権守れ」「法律つくろう」「今すぐ立法を」と声を上げ続けた。
(2015.12.23 民団新聞)