掲載日 : [2018-06-27] 照会数 : 10779
楽しかった思い出を次代に…本番へボランティア研修
[ テーマダンスを練習するボランティア(韓国中央会館) ] [ 「私たちがお世話しまーす」と意気込むボランティア ]
かつてのオリニジャンボリー参加者、成長してリーダー志願
7月28日からソウル市で5日間開催される在日同胞オリニジャンボリー(主催=民団中央本部、大阪韓国綜合教育院)を前に24日、東京・港区の韓国中央会館でボランティア研修会が開かれた。ボランティアの中心となるオリニリーダーは書類選考で60人が選ばれた。このうち17人はかつてのオリニジャンボリーの体験者。楽しかった思い出を次代に伝えたいと志願した。
京都から参加した朴紗愛さん(大学生)はリーダーにあこがれ、有資格者となる20歳になるのを待って応募した。「小学校5年生でジャンボリーに参加したときは3人のオッパとオンニがリーダーとして引っ張ってくれた。その姿がかっこよかった。自分もいつかリーダーになりたかった」
埼玉県から参加した張暎洙さん(大学生)は、小学校4年生でジャンボリーに参加したことが強烈な原体験となっている。特に最後の大パーティーは「僕たちのためにこんな大きを催しをしてくれたんだ」と感激。「在日として生きていくうえでこのときの楽しい思い出が支えになった」。オリニが自分のエスニシティやアイデンティティーを考えるきっかけになればと考えている。
今回で4回目となる引率団長を担う金昭夫さんは「リーダーを引き受けてくれて胸が熱くなる。短い期間だが、4泊5日間は一期一会の出会い。オリニは皆さんと過ごした時間を決して忘れない。オリニが楽しい思い出をつくれるように力を貸してほしい」と要請した。
オリニジャンボリーは2001年から始まり、今年が節目となる10回目。全国から小学校4~6年生500人を超える申し込みが届いたが、ホテルの関係で360人に絞った。7月28日、全国各地からソウル入り。29日は市内でのスタンプラリー、30日に学校訪問、31日はロッテワールド訪問とキッズ大パーティーが予定されている。
事前研修では事務局から事業概要について詳細な説明を受け、期間中にオリニとリーダーの気持ちを一つにするテーマダンス「勝利の叫び」(10年ワールドカップ韓国代表応援ソング)を繰り返し練習した。
文教局長当時にオリニジャンボリーを企画した鄭夢周さん(民団中央本部副団長)は「ジャンボリーに参加したオリニがリーダーとして戻ってきているのが感慨深い」と目を細めていた。7月はソウルで韓国地域の事前研修会を行う。
(2018.06.27 民団新聞)