修復の兆しの見えない韓日関係を憂慮して「東アジアの平和と繁栄のための新しい韓日友好協力」を主題とした「2013韓日平和シンポジウム」が16日、東京の日本プレスセンターで韓国のNGOである汎市民社会団体連合(汎社連)、統一を実践する人たち、国立韓京大学校と民団の主催により開かれた。
李鍾元・早稲田大学大学院教授(韓国学研究所所長)の司会で廷鎬・統一研究院先任研究委員が「韓半島の信頼プロセスと韓日協力」について、木宮正史・東京大学大学院教授(現代韓国研究センター長)が「朝鮮半島の統一と日本の利益、日韓関係」と題して報告。両報告について康仁徳・元統一部長官(大統領国家安保諮問団メンバー)と高原明生・東京大学大学院教授がそれぞれコメント。コメントと会場からの質問に報告者が答えた。
東アジアの平和・繁栄と南北統一推進のための韓日双方の協力の重要性を再確認するとともに、韓日関係の早期修復および友好協力関係増進へ歴史直視と相互理解の必要性が改めて強調された。両国間のコミュニケーションの増進へ、市民レベルの交流とネットワークの拡大のほかにマスメディアの果たす役割も強調された。
開会式では李甲山汎社連共同代表が経過報告、太ボムソク韓京大学校総長と呉公太民団中央本部団長が大会辞を述べ、李丙駐日大使の歓迎辞(代読)、名誉大会長の金武星セヌリ党議員による激励辞、元裕哲セヌリ党議員、小池晃日本共産党議員(党副委員長)、金才允民主党議員、朴大出セヌリ党議員らの祝辞が続いた。
シンポジウムの後には「汎社連・統一を実践する人たち」日本支部発足式が行われた。
(2013.11.20 民団新聞)