掲載日 : [2019-02-14] 照会数 : 7501
2・8独立宣言100周年国際シンポ...在日本韓国YMCA
歴史的意義を確認
2・8独立宣言100周年記念国際シンポジウム(在日本韓国YMCA「2・8研究会」主催)が9日、東京・千代田区のスペースY(在日本韓国文化館)で開催され、主催者の予想を上回る250人が詰めかけた。
はじめに3人の歴史学者が基調講演。小野容照さん(九州大学)は2・8独立宣言が、朝鮮史のみならず中国史、台湾史、日本史という東アジア史全体のなかで相互に影響を及ぼしながら発展していったとその意義を強調した。
尹慶老さん(大統領直属、3・1運動及び大韓民国臨時政府100周年記念事業推進委員会、<記憶記念文化>委員長)は2・8独立宣言が提示した「東洋平和」と「世界同盟」に着目し、「『民族主義』を宣言しながらそれを超えるアジアと世界人類が共に幸福を追求する人類共存と平和のビジョンを示した」ことを高く評価した。
最後に徐正敏さん(明治学院大学教授、同キリスト教研究所所長)がキリスト教のかかわりについて言及した。
第2部は宋連玉さん(青山学院大学名誉教授)と佐藤飛文さん(明治学院東村山中学高等学校教員)、高彰希さん(一橋大学大学院生)が加わり「日・韓・在日社会の今後の課題」と題して全体討論を行った=写真。
この日と大阪での国際シンポ(15日、大阪市生野区の在日韓国基督教会館)、および2017年9月~18年11月に実施した公開セミナーの講演録は記念論集『東北アジアの和解と共生‐2・8独立宣言から100年』(仮題)として8月15日に発刊する予定。
(2019.02.13 民団新聞)