掲載日 : [2022-08-03] 照会数 : 51521
ダム建設殉職者を追悼…韓日中3民族の友好誓う 相模湖
[ 献花して手を合わせる一般参列者たち ]
【神奈川】第2次大戦中に相模湖・ダム建設に従事し、殉難・殉職した韓国人と中国人、日本人をしのぶ第44回合同追悼会(塚田滋実行委員長)が7月31日、ダムを見下ろす高台にある県立相模湖交流センターで営まれた。
コロナ禍の昨年、一昨年は縮小実施の献花追悼となったが、今年は本来の追悼会を通じ、3民族の友好と交流の場を再現した。
実行委員会を構成する駐横浜総領事館から尹喜粲総領事、民団神奈川本部から李順載団長が参列。相模原市長、神奈川県、神奈川県議会、駐日中国大使館、横浜華僑総会、朝総連神奈川本部の各関係者とともに追悼の辞を述べた。
この後、参列者全員で献花。フィナーレでは中日国交正常化50周年を記念して横浜中華学校国術団が「中国獅子舞」を演じた。
相模湖は1940~47年に建設された人造湖。工事には日本各地から動員された労働者と勤労学徒のほか、韓半島から徴用された韓国人や中国軍兵士の捕虜ら約360万人が従事した。これまでに明らかになった殉職・殉難者83人のうち韓国人は17人と推定されている。
会場となった相模湖交流センターはかつて「朝鮮人収容所」が建てられ、熊谷組が直接管理していた。