掲載日 : [2018-01-01] 照会数 : 6880
朝鮮王朝最後の宮廷画を初公開…国立古宮博物館
国立古宮博物館は、昌徳宮内煕政堂の壁画で、1920年に金圭鎭(1868〜1933)が描いた叢石亭絶景図と金剛山萬物肖勝景図を、現在開催中の特別展で披露している。2015年からの保存処理を終えた2つの絵は、これまで一般に公開されたことはない。
壁画は、横8・8㍍、縦1・9㍍の大作で、金剛山の絶景を盛り込んでいる。1917年の昌徳宮火災以降、日本帝国が殿閣を再建するときに描かれた。朝鮮朝時代の宮廷画で金剛山を描いたのは初めて。金剛山は、朝鮮朝時代に眞景山水画家たちが好んで描いた素材だという。
煕政堂は、本来は朝鮮朝時代の王の執務室として使用されたが、国の滅亡後は、純宗の接見室として使われた。
総督府は景福宮の殿閣を壊す過程で発生した材料をリサイクルして、昌徳宮殿閣を再建し、家具や室内装飾は洋風にした。特別展は3月4日まで。問い合わせは(02・3701・7634)まで。
(2018.01.01 民団新聞)