掲載日 : [2018-01-17] 照会数 : 6259
「三国史記」2件、国宝昇格へ…故・孫寶教授寄贈の「三国遺事」も
[ 国宝に指定予告された宝物525号「三国史記」 ]
文化財庁は4日、「現在宝物指定されている三国史記3件のうち、完帙本2件を国宝に指定予告した」と明らかにした。
今回国宝に昇格するのは、慶州の玉山書院にある宝物525号と、誠庵古書博物館の所蔵品である宝物723号だ。
宝物525号は、高麗時代に作られた木版と朝鮮太祖・中宗の時に作られた木版を混合し、宣祖6年である1575年に慶州府で刷られた本で、宝物723号は玉山書院のものと類似の版本から刷ったもので印刷当時の原形をほとんどそのまま維持している。
同庁はまた、考古学者である孫寶教授(1922〜2010年)が延世大に寄贈した宝物1866号『三国遺事』も国宝に指定予告した。いわゆる「三国遺事パルンホン」と呼ばれるこの本は、合計5巻中の1〜2巻だけが残っているが、既存の『三国遺事』で判読しにくかった文字を確認できるという点で国宝に指定された2件の他の三国遺事と対等な価値があると同庁は説明した。
この他に朝鮮朝末期の画家、金弘道の「馬上聴鶯図」「高士人物図」「果老倒騎図」と、申潤福の「美人図」、1370年に制作されたと推定される「金剛般若波羅蜜経、および緒経集」などが宝物に指定予告された。
(2018.1.17 民団新聞)