異郷にあっても、心はいつも郷土とともに。旧正月(2月10日)を前に郷土親睦会の新年会(総会)が各地で開かれている。2、3世の時代になっても、郷土を通じて祖国との一体感を感じている同胞は多いようだ。新年会ではとびきりの笑顔が飛び交っている。「同じ故郷だから気が楽」という声も多く聞かれた。
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成人式も開催
関東済州道民協会
在日本関東済州道民協会(李大浩会長、東京都台東区)は19日、都内のホテルで400人出席のもと開催した。済州特別自治道から禹瑾敏知事、朴喜秀道議会議長、梁成彦教育監、許香珍済州大学校総長ら多数の来賓が祝いに駆けつけた。
李会長は、ユネスコが済州を「新世界七不思議自然版」に認定したことや済州大学校による「在日済州人センター」の開設など、昨年1年間の主なできごとを振り返りながら、祖国と郷土の発展にかける決意を新たにしていた。民団中央本部からは韓在銀監察委員長と金昭夫副団長が参席。金副団長が呉公太団長の祝辞を代読した。
席上、協会の発展に貢献が著しかった鄭平晋顧問、高尚弘常任顧問、金光一相談役、および在日済州婦人会の金貞子常任顧問の4人に感謝牌が贈られた。
この日は成人式も同時開催され、在日4世の高鍾司君をはじめとする新成人3人を祝福した。
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充実の1年回顧
全羅道道民会
全羅道道民会(丁永会長、大阪市中央区)は20日、大阪市内のホテルで会員ら180人余りとともに新春を祝った。民団大阪から李龍権副団長、賓春花婦人会大阪本部会長、李賢主駐大阪総領事らが祝いに駆けつけた。
はじめに、道民会の過去1年間のさまざまな活動をスライドで振り返った。丁会長は麗水「国際海洋博」を参観したときの感激を思い起こしながら、「会員60人が参加、忘れられない1年となった。これからも民間外交で地域に貢献していこう」と呼びかけた。
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新会旗お披露目
兵庫慶南道民会
兵庫県慶尚南道道民会(白永熙会長)は27日、神戸市内で開催した定期総会で白会長を再選した。総会には会員ら約150人が参加した。
白会長は、「昨年は、兵庫県と慶尚南道が友好交流に関する合意書に調印した。これからも県と道の友好促進に力をいれていきたい」と答えた。この日、慶尚南道の旗に兵庫県の「兵」をミックスし、太極旗の旗をコラボした新しい会旗がお披露目された。
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婦人部が作品展
東京慶北道民会
東京慶尚北道道民会(千柄勝会長)は26日、都内のホテルに李仁善政務副知事を迎えて開催。婦人部会と青年部関係者も加え、200人余りが参加した。
千会長は、同道民会の顧問でもある兪在根氏の国民勲章「無窮花章」受章と、同じく許寧太氏の体育勲章「青龍章」受章を祝した。これに応え、兪顧問は、「祖国と在日同胞社会の発展に貢献する」と、あらためて約束した。
李仁善副知事からは昨年、大邱で開催された第93回国体で在日同胞選手引率団長を務めた千会長に感謝牌と記念品が贈られた。会場ロビーでは、婦人部会(許慶順会長)が、会員自慢の絵手紙や美術工芸など50点近くを持ち寄り、「第1回作品展」を開催した。
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次世代に継承へ
大阪慶北道民会
大阪慶尚北道道民会(朴載吉会長)は27日、大阪市内で今年度定期総会を開催。会員ら約120人が参加した。
活動方針として韓国訪問、他の道民会との交流などが承認された。朴会長はあいさつで道民会を次世代に引き継いでいきたいと決意を述べた。来賓の李仁善政務副知事は、金亨植道民会監事に感謝牌を贈った。総会後は、新年会も行われた。
(2013.1.30 民団新聞)