2棟新築
旧校舎は耐震化
【大阪】白頭学院建国学校(大阪市住吉区遠里小野)の新校舎建設が1日、同校運動場で始まった。現在の校舎は老朽化が進み、耐震性の強化が叫ばれていた。金聖大理事長は10年4月の同校理事会で校舎再建築の方針を打ち出し、同時に教育内容とカリキュラムの全面的な見直しを進めてきた。完成は15年4月の予定。
校舎を新築するのは、南館と北館。南館は6階建てで中・高校の教室が入る。幼稚園と小学校の学舎が入る西館は改修する。既存の敷地面積は1万1320平方メートル。
再建築工事はまず、新校舎の建築から取りかかり、来年には西館と本館の耐震改修工事に着手する。15年2月には幼稚園・駐輪場を整備して全校舎が完成する予定。
起工式には民団大阪本部(鄭鉉権団長)と学校関係者、保護者ら100人が出席した。民団中央本部から呉公太団長、韓国セヌリ党からも沈允肇議員がお祝いに駆けつけた。
金理事長は、「韓国政府や民団、各関係者の協力で、今日という歴史的な日を迎えることができた。子どもたちが安心できる教育環境のもと、教育内容も充実させ、在日同胞社会のリーダー育成にこれからも力を尽くしていきたい」と抱負を述べた。
沈議員は、「校舎の再建築は、民族教育の新しい契機になる。子どもたちやその孫たちが民族教育を通して韓国を知ることは、韓日関係の明るい未来にもつながる」と激励した。
起工式に参加した同校の故李英秀元理事長の夫人、厳正子さんは「夫はいつも生徒たちの教育環境を考え、学校の再建を願っていたので、本日の着工を喜んでいると思う」とあいさつした。
起工式を終えた参加者は講堂に移り、建国が誇る吹奏楽部と伝統芸術部による祝賀公演を楽しんだ。
席上、呉団長は新校舎再建築の寄付金として民団中央から500万円(目録)を金理事長に贈り、さらに「個人としても1000万円を寄付する」と約束した。
李賢主駐大阪総領事は韓日両国でめざましい活躍を繰り広げている伝統芸術部に対して「総領事賞」を授与、部員1人ひとりに記念品を贈った。
(2013.2.13 民団新聞)