北韓が長距離弾道ミサイルを発射した事に対し民団は12日、呉公太中央団長名で「4月13日に次ぐ暴挙を、われわれは厳しく糾弾する」との声明を発表、午後には都内の役員ら50人あまりが朝総連中央本部前で抗議行動を展開した。
声明では「韓半島のみならず北東アジアの安定と平和に脅威を与えるあらゆる軍事策動を即刻中止すべき」と抗議しながら、「北韓に追従する朝鮮総連も同罪だ。北韓の非を正さなければ、在日同胞から見限られるだろう。北韓と心中するのか、決別すべきか、英断を下せ」と朝総連に呼びかけている。
抗議声明の全文
北韓の長距離弾道ミサイル発射強行に抗議する声明
北韓が本日、またも長距離弾道ミサイル発射を強行した。4月13日の長距離弾道ミサイル発射に次ぐ暴挙を、われわれ韓国民団は厳しく糾弾する。北韓は韓半島のみならず北東アジアの安定と平和に脅威を与えるあらゆる軍事策動を即刻中止すべきだ。
これ以上「強盛国家」建設に貴重な財源を投じることはやめ、食糧状況の改善を最優先に国民生活の向上を図るべきである。国民の生命を守れない国家や指導者は無用の長物であることを一日も早く悟るよう強く期待する。
3代世襲で指導者になった金正恩は、核やミサイルで武装し、周辺国家はおろか世界を威嚇することで権力を維持しようとしている。
しかし、一連の軍事挑発は北韓の孤立に拍車をかけるだけで延命策にもならない。金正恩は祖父の金日成や父の金正日の失政を踏襲するのではなく、人民のための民主主義国家づくりに舵を切るべきだ。
北韓に追従するだけの朝鮮総連も同罪だ。金正恩への政権交代を機に、在日同胞の生活を圧迫し続ける北韓の非を正さなければ、在日同胞から見限られるだろう。北韓と心中するのか、決別すべきか、朝鮮総連は英断を下し、韓国民団とともに北韓の核放棄と食糧難解決に向け在日同胞の立場から取り組むべきである。
2012年12月12日
在日本大韓民国民団中央本部団長
呉公太(オ・ゴンテ)
(2012.12.12)