民団は12日、同日の北韓による「人工衛星打ち上げ」と称した長距離弾道ミサイル発射強行に対して、呉公太中央団長名で「4月13日に次ぐ暴挙をわれわれは厳しく糾弾する」との声明を発表するとともに、全国各地の地方本部を中心に北韓の代弁機関である総連の中央・地方本部への抗議・糾弾活動を展開した。
東京では、東京本部(金龍濤団長)の主管で民団中央本部の林三鎬副団長、東京本部・支部、婦人会東京、中央傘下団体の軍人会の役員ら50人余りが、総連の中央本部(東京千代田区富士見)前で抗議行動を行った。
「国連安保理決議と国際社会の中止要求を無視した暴挙を糾弾する」と叫び、「核兵器開発の即刻中断」「軍事力増強より民生経済優先」などを北韓に促してシュプレヒコールした。
東京本部の李寿源監察委員長が「抗議文」を読みあげ、総連に対して「同族の生命を脅かす北韓の挑発に断固反対し、韓半島の安全と平和のためにともに立ち上がること」「3代世襲を強行した北韓の独裁政権に反対し、餓えに苦しむ北韓同胞の救済に即刻立ち上がること」を促した。
続いて林中央本部副団長が呉中央団長の「抗議声明」を朗読。「声明」は、総連に対して「北韓と心中するのか、決別すべきか英断を下し、民団と共に北韓の核放棄と食糧難の解決に向け、在日同胞のために取り組むべきだ」と呼びかけている。
この日の抗議行動には関東脱北者協力会の李相峯会長、北朝鮮難民救済基金の加藤博理事長、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の三浦小太郎代表も参加。核・ミサイル開発の「先軍政治」から「民生最優先」への政策転換を北韓に促し、総連には3代世襲・独裁政権への支持と追従をやめるよう強く求めた。
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民団大阪本部(鄭鉉権団長)の役員らは13日、婦人会大阪本部、青年会同大阪本部、各支部役員・団員ら約80人とともに総連大阪本部前で抗議活動を展開。鄭炳采事務局長が抗議文を読みあげげ、門を閉ざした総連本部の建物へ投入した。
(2012.12.21 民団新聞)