掲載日 : [2020-08-26] 照会数 : 12969
民団大阪本部 5000世帯家庭訪問 生野中央支部から
[ 民団大阪本部に搬入される慰問品の冷麺 ] [ 玄忠昊支団長 ]
「コロナ禍のいまだからこそ」
【大阪】民団大阪本部(呉龍浩団長)は同本部管内5000世帯を対象とした「家庭訪問」を9月からスタートさせる。最大手の生野中央支部(玄忠昊支団長、55)が旗振り役となり、年末まで全29支部で実施していく。同本部は家庭訪問に先だって1000万円をかけ、5000個の「慰問品」を用意した。これは3月の全世帯へのマスク配布から始まった団員を対象とするコロナ対策支援事業の一環だ。
慰問品の中身は連日の暑さでも食欲をそそられる冷麺2食入り2セット、滋養強壮に効果があるとされる参鶏湯2セット、韓国海苔。
同本部の朴鍾寛事務局長は「民団への日ごろの協力に感謝の想いを伝えるのが目的。コロナ禍を理由に家庭訪問をおろそかにしてはなならない。逆にいまだからこそ団員・同胞の安否確認、慰労、励ましが求められている。民団が訪問することで、いつも団員に寄り添っていることが伝わる。少しでも元気づけることができれば」と熱い思いを語った。
先陣を切る生野中央支部は通称「コリアタウン」から少し外れた生野区の中川、巽、小路、新今里などをカバー。約700世帯が協力世帯として登録している最大手支部。毎年9月に行ってきた「敬老チャンチ」が今年はコロナ禍で開催できないため、本部の要請を受けて「お祝い」と「お見舞い」を兼ねて9月12、13の両日、家庭訪問をすることにした。
対象者は70歳以上の団員宅334世帯(536人)。支部役員2人1組で7~10班を構成し、本部からの慰問品と併せお祝いのタンブラーを届ける。玄支団長は「コロナのこういう時期、巣ごもりばかりで気分がすぐれないことでしょう。温かい励ましの声をかけてあげたい」と語った。
玄支団長は青年会大阪本部出身。一昨年、支団長に就任し今年が3年目。
(2020.08.26 民団新聞)