「世界7大自然奇観選定」に向けた投票300日前となった13日、昨年12月に発足した「汎国民推進委員会」(委員長=鄭雲燦前首相)は済州島の「世界7大自然奇観」入りに向けた汎国民推進宣布式を開催した。禹瑾敏済州道知事、広報大使で女優の高斗心さんらが出席した。
7大自然奇観の選定は、スイスの非営利財団・ニューセブンワンダーズ基金が主管し、候補地440カ所を対象にした1・2次投票、専門家による審査を経て、最終候補に済州島など28カ所が残った。
済州は世界で唯一、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保護区と世界自然遺産、さらには世界ジオパーク(地質公園)に認定されている。鄭委員長は「済州島の自然資源が豊かであることはすでに認められている。最終候補地のうち唯一、人間と自然、文化、歴史が共存し、05年に発見された龍泉洞窟は世界で最も美しい洞窟だと称賛されている」と紹介し、「選定されれば、ブランド価値と経済的波及効果は絶大」だと強調した。
最終候補には南米のアマゾン熱帯雨林、米国のグランドキャニオン、エクアドルのガラパゴスなど世界的な観光地が残っており、11月に電話とインターネット投票で最終決定される。なお、日本地域における推進委員長に呉賛益氏(元在外済州道民会総連合会会長)が委嘱されている。
(2011.1.26 民団新聞)