韓国ロッテグループは10日、新会長に辛東彬副会長(56)を昇格させる人事を発表した。創業者である辛格浩会長(89)はグループ総括会長となり、これまで通り偶数月は日本、奇数月は韓国に滞在し、一定部分の経営に関与するとみられる。
以前から「日本ロッテは長男、韓国ロッテは次男」にと、後継構図が予想されていたが、今回の人事で「次男辛東彬の韓国ロッテ」体制が鮮明になったと評されている。
辛新会長は青山学院大学卒業、米コロンビア大で経営学修士(MBA)を取得後、野村証券に入社。ロンドン支店で勤務しながらグローバル感覚を磨いた。88年からロッテに勤め、04年からグループ政策本部長を務めた。陣頭指揮した10年までの7年間で、グループの売上額を23兆ウォンから61兆ウォンへと3倍近くまで伸ばした。
(2011.2.23 民団新聞)