【ソウル】新韓金融持株会社は14日、次期会長選任のための特別委員会(社外理事9人で構成)を開き、4候補に対する面接後、投票を行い、次期会長に韓東禹前新韓生命副会長(62)を内定した。
羅応燦前会長の辞退から3カ月以上続いた空白にようやく終止符が打たれた。任期は取締役会と株主総会を経て、羅前会長の残余任期である2013年株主総会までとなる見通し。
韓内定者は記者会見で、「新韓金融事態で組織分裂を生じ、ブランド価値が損なわれた。早期に安定できるよう最善を尽くす」と述べ、在日韓国人株主との関係については、「意思疎通をしっかり行い、在日同胞の創業理念を継承する。先進資本を導入し、グローバル金融として飛躍する礎を築きたい」と抱負を語った。
韓氏は釜山高校、ソウル大学法学科を卒業。韓国信託銀行入社後、82年に設立された新韓銀行の創立メンバーに。99年新韓銀行副銀行長、07年新韓生命副会長を歴任。新韓生命社長時代には黒字転換を遂げ、優れた経営手腕を認められた。
新韓銀行は在日韓国人により韓国初の純粋民間資本で設立され、急成長した。現在の預金高は韓国2位。09年に日本でも現地法人SBJ銀行が設立された。
■□
82%増益 昨年の新韓グループ
新韓金融持株会社が8日発表した「2010年決算」は、利益額が前年比82・6%増の2兆3839億ウォンにのぼり、08年の金融危機以来で最高益となった。最終利益ベースで金融機関のトップ。
(2011.2.23 民団)