目標の1千万人 年内達成か
韓国観光公社の統計によると、昨年1年間に訪韓した外国人は876万6915人で、前年比で11・9%増えた。日本人観光客が302万人でもっとも多く、中国人や東南アジアからが大幅に増加した。昨年から3年間、「韓国訪問の年」と定め、3年目の2012年までに海外からの観光客を年間1000万人に増やす目標を掲げているが、今年中に達成される見通しだ。
外国人訪韓者を国・地域別でみると、トップが日本の302万人(前年比1%減)と2年連続で300万人の大台を達成し、全体の3分の1強(38・6%)を占めた。次いで中国187万人(同36・9%増)、米国65万人(同6・7%増)、台湾40万人(同6・7%増)の順で、タイやマレーシなど東南アジアからの観光客の増加が目立った。
なかでも中国人がビザ発給の簡略化などを追い風に、昨年下半期(7〜12月期)から急増しており、数年内に日本人観光客を追い越すと予想されている。
入国目的別に見ると、「観光・訪問」が636万人(全体の72・6%)と圧倒的に多く、次いで商用・投資の29万人(同3・3%)。
1978年に100万人を超えた外国人観光客数は、88年200万人、91年300万人、98年400万人、2000年500万人、05年600万人をそれぞれ突破、順調な伸びを見せてきた。
「韓国訪問の年」(10〜12年)委員会(委員長=辛東彬ロッテグループ副会長)は12年までに年間1000万人の外国人観光客誘致を目標に掲げたが、国際航空路線の新規就航や増便、クルーズ船の寄港の増加などで今年も訪韓者が大幅に増えるものと予想され、目標の1000万人は前倒しして年内にも実現する可能性が高いと見ている。
文化体育観光部はとくに中国人観光客誘致に力を入れ、北京、上海、広州などの富裕層を対象にクルージング、ウェディング、スキーといった観光商品を開発し、観光通訳案内士の拡充、団体観光客専門大型レストランへの支援などの政策を展開する。首都圏における宿泊難解消に向けては、中・低価格ビジネスホテル2万室の早期建設を進める。
(2011.1.26 民団新聞)