【ソウル】李明博大統領は1日、旧正月(3日)に合わせて行った新年放送座談会「大統領との対話、2011大韓民国は?」で北韓に対する断固たる原則を再確認し、南北対話へ北側の真摯な姿勢転換を促した。
李大統領は「我々は北韓に米中首脳会談前から天安艦と延坪島事件に対して責任を示さなければならないと要求した。今回が北韓にも良い機会になる。北韓が姿勢を改め南北対話で誠意を見せれば、南北首脳会談も可能だ」と述べた。
挑発と対話提案を繰り返す北韓の言動をこれ以上容認しないという強い意志を改めて示した。「(北韓が過去に挑発する度に)平和を守らなければならず、もし戦争が起きたらどうしようと思って耐えてきた」と述べ、「北韓は挑発をし、少し時間がたつと今度は対話をしようと言い出し、その都度『コメを持ってこい』『肥料を持ってこい』と言ってきた。応じたが西海岸でいつも衝突があった」と指摘した。「挑発には強力な対応をするのがむしろ挑発を減らす。いろんな状況を見て、北韓も今は違った考えをしているのではないかと思う。挑発だけではだめだと考えているのではないか」とつけ加えた。
さらに「韓国は北韓に比べ40倍の経済力を持ち、強大な軍事力を持っているが、これまで我慢してきた。武力挑発でなく真摯な対話をしなければならないとの姿勢で来るならば南北対話を行い経済交流を行い、6者会談について語ることができる」と強調した。
李大統領は「北韓がこれまでの方式でなく、共存・共生し、いつかは平和統一しようという姿勢に変わらなければならない。世界のすべての国が国民の生活を良くしようと競争している」とし、「北韓もおそらく国防費の20〜30%だけ減らせば食糧の心配はしないですむ。我々も1年に(国防費で)30兆ウォンを使うが10兆ウォンだけ減らしても教育費、福祉費に使える」と語り、北韓の姿勢転換を重ねて要求した。
内政について、しばらくは内閣改造を行わないことを明言。憲法改正問題については「次に誰が大統領になってもやるべき問題だ。国会が真摯に国を未来志向的に発展させていくように(改憲議論を)してほしい」と要望した。
(2011.2.9 民団新聞)