【ソウル】南北高位級軍事会談に向けた実務(予備)会談が8日午前10時から板門店の韓国側にある「平和の家」で始まった。南北間の軍事実務会談は昨年9月30日(板門店)以来。
韓国側は国防部の文尚均北韓調整課長(陸軍大佐)、北側は国防委員会政策局の李ソングォン大佐が代表を務めた。
韓国側は昨年3月の哨戒艦「天安」撃沈事件の「責任ある措置の履行」や11月の延坪島無差別砲撃に関する「追加挑発防止の確約」を要求。これに対し、北側は哨戒艦撃沈事件とは無関係で、延坪島砲撃については「南側の砲撃訓練で領海が犯された」という従来の立場を崩さなかったという。
双方は議題や高位級代表のランクをめぐり、神経戦を繰り広げた。今回はお互いの立場を確認するにとどまるもよう。韓国軍関係者は、今後、数回の実務会談が必要になるとの見通しを示した。
(2011.2.9 民団新聞)