掲載日 : [2016-05-25] 照会数 : 10403
3世の安昌林選手がリオ五輪出場へ…柔道73キロ級韓国代表
[ 「目標は当然、金メダル」と語る安昌林選手 ]
在日ではソウル大会以来
在日3世の柔道73キロ級韓国代表、安昌林選手(22、水原市庁)が10、11の両日、江原道・楊口で開かれた国家代表最終評価戦で優勝し、リオ五輪出場を決めた。在日同胞選手が韓国代表として五輪に出場するのはソウル大会以来28年ぶりとなる。
これまでに五輪でメダルを獲得した在日同胞選手は3人。すべて柔道だ。金義泰選手は銅メダル(64年東京、80キロ級)、呉勝立選手が銀メダル(72年ミュンヘン、80キロ級)、朴英哲選手は銅メダル(76年モントリオール、80キロ級)。国際柔道連盟の最新の世界ランキングで1位につけ「韓国柔道界の新星」といわれている安選手には金メダルの期待がかかる。実現すれば初の快挙だ。
京都市出身。筑波大学2年になった2013年、階級を73キロ級に上げて学生体重別で優勝。日本柔道界から日本国籍取得を勧められるが、「韓国人だから太極マークを付けたい。国際大会で日本の選手に勝つのが目標」と断り、韓国の龍仁大学校に編入した。
転学1カ月後には韓国柔道代表選抜戦で3位に入り、念願だった太極マークを付けた。それからの活躍はめざましく、一躍韓国で73キロ級の第一人者として浮上した。
昨年は夏の光州ユニバーシアード大会でオール1本勝ちの金メダル。グランドスラム・アブダビとグランプリ・チェジュで優勝。今年に入ってからもグランドスラム・パリ優勝、グランプリ・デュッセルドルフ3位と好調を維持している。
在日本大韓体育会(崔相英会長)は安選手が出場する予定の8月8日、柔道73キロ級を中心に韓国選手団応援参観団を構成して派遣する方針だ。
(2016.5.25 民団新聞)