婦人会東京本部(河貴明会長)の「第33回国際文化作品展示会」が22、23の両日、東京・港区の韓国中央会館で開催された。都内の婦人会各支部を中心に約500点の作品が寄せられた。
婦人会墨田支部(金美一会長)は畳の縁を縫い合わせた軽くて丈夫な「ヘリーバッグ」を製作した。金会長は「1個あたりの原価は数千円。でも、愛着があるので、欲しいといわれても、誰も売らないでしょう」という。このほか、韓紙工芸も出品した。
中野支部の金定子さんは小麦粉を原料とする塑性粘土でつくったこぶし大ほどの人形で韓国の伝統的な風俗を再現した。東京韓学の元美術教師、高正姫さんから手ほどきを受けて今年初めて挑戦したという民画や油絵も金さんの作品。
金勝子さんは国際文化作品展への出品をきっかけに油絵を本格的に始めた。高校生のときは担任に美大受験を進められたが、経済的な事情で断念したという。その隠れた才能は毎年作品を出品することで花開き、一時は武蔵野美大にも通ったほど。
22日のテープカットには朴恵子駐日大使夫人も加わり、河会長、朴善岳婦人会中央会長、金秀吉民団東京団長らとともにはさみを入れた。民団中央本部からは林三鎬副団長が参席した。
(2014.10.29 民団新聞)