ヘイトスピーチを吹き飛ばせ
K‐POPから民俗遊戯まで
【京都】民団京都本部(王清一団長)は19日、京都市東山区の京都国際学園で「2014京都コリアフェスティバル」(同実行委員会主管)を開催。韓国の多様な文化を地域に発信し、住民との交流を図った。
同本部はこの時期、在日同胞主体の「10月マダン」を開催してきた。12年からは国籍や年代を問わず誰もが参加できるフェスタに切り替え、友好の広がりを図ってきた。これにともなって規模も拡大し、今年は昨年を上回る約3000人(主催者発表)でにぎわった。
王団長は開会式で「この平和と和合のおまつりが在日韓国・朝鮮人を敵視したヘイトスピーチを吹き飛ばすと信じています」とあいさつ。実行委員長を務めた河鉄也副団長が開会を宣言。青年会京都本部のサムルノリサークルが会場を回ると、会場は一気に祝賀ムードに包まれた。
午前中は京都国際学園中学高等学校の韓国舞踊部、民団南京都支部オリニクラブ、婦人会京都本部コーラス部、民団舞鶴支部サムルノリサークルが舞台を彩った。日本の京都産業大学生も「京炎そでふれ! 咲産華」で見事な演舞を見せた。午後からは韓国で売り出し中のK‐POPグループが、はでなアクションとダンスで会場を沸かせた。
会場では17の韓国料理専門店が屋台で30種以上のファーストフードを販売。オリニ向け伝統遊びコーナーでは京都韓国教育院(朴錦銀院長)が中心になって「解説図」を作成し、具体的な使い方や遊び方を指導した。韓国茶道紹介コーナーでは韓国茶道協会京都支部の尹道心支部長がおてまえを披露した。
(2014.10.29 民団新聞)