今年は熱い…冬季五輪・サッカーW杯・アジア大会
2014年は2月のソチ五輪を皮切りに、6月のFIFAワールドカップ・ブラジル大会、9月の仁川アジア競技大会と、国際スポーツ大会が目白押しとなり、熱い一年になりそうだ。良きライバルであり、良きパートナーとして切磋琢磨を続けてきた韓日スポーツ界にとっても2018年平昌冬季五輪、2020年東京五輪の成功につなげる大きなステップ台となるのか。
連覇狙う「氷速三銃士」
ヨナ〞有終の美〟飾るか
ソチ冬季五輪(2月7〜23日)で韓国は何個のメダルを獲得できるか。
4年前のバンクーバー五輪では、金6・銀6・銅2個を獲得し世界5位。冬季大会でもスポーツ強国の地位を築いた。
韓国が送り込んだ選手45人中、スケートのスピード競技が半数以上の26人を占めた。スピードスケートで金3・銀2、ショートトラックでは金2・銀4・銅2と、金妍児のフィギュアを除くメダルはすべてこの2競技で獲得した。
韓国はその他の競技、ジャンプやバイアスロン、ボブスレーなどにも出場したが、残念ながらその実力はメダル圏には遠かった。
韓国はメダル狙いの競技とそうではない競技を明確に分けて、五輪に臨んできた。「メダルが狙える競技」を集中的に強化することによって結果を出している。ソチでもこの構図は変わらず、メダル量産の要となるのはスケート。その注目すべき有望選手は「氷速三銃士」と呼ばれる李相花、牟太�祠、李承勲の3人だ。
バンクーバー五輪以降もその勢いは止まらない。昨年のW杯シリーズで「氷速三銃士」はメダル19個を量産し、その評価をさらに高めている。ただ、三銃士たちはソチ五輪でめざす金メダルにそれぞれが違う思いを持っている。
◆李相花の「守り」
李相花の目標は、女子500㍍の2連覇だ。これまでスピードスケートで五輪500㍍連覇を達成した選手は2人だけだ。李相花は昨年、4度のW杯、計8回のレースで、体調不良で欠場したレースを除き7回、首位をキープした。圧巻は3回連続で塗り替えた世界新記録。
李は「連覇は至難の業だと思うが、本番までマインドコントロールしていきたい」と意欲を燃やしている。
◆牟太ボンの「挑戦」
牟太ボン(金+凡)はバンクーバー大会、500㍍で金メダル、1000㍍では銀を獲得した。1000㍍はトップとの差はわずか0・18秒差。
牟は「金を取った500より、僅差で負けた1000の悔しさのほうが忘れられない」とし、「ソチに向けて、1000に照準を合わせてきた。ぜひ取りたい種目」と燃えている。
◆李承勲の「組織」
バンクーバーでは5000㍍で銀、長距離の1万㍍で金メダルを獲得した李承勲の目標は団体パシュートでの金メダル。
チュ・ヒョンジュン、キム・チョルミンとチームを組んでいる李は、昨年のW杯シリーズで銀1個と銅2個を獲得した。
李は「個人種目も愛着があるが、団体パシュートはチームが一体となってこそ取れるところに魅力があり、大きな価値観を感じている」と話した。
◆お家芸復活へ
お家芸のショートトラックは、バンクーバーでは李政洙の金メダル2個にとどまった。引退した李に代わって、期待がかかるのが、シン・ダウンと金ユンジェ。女子は昨年の世界選手権を制したベテラン朴勝羲、沈ソッキと金ミンジョンがメダル有望。
◆ヨナ熱ふたたび
ソチではフィギュア女王の金妍児が連覇を果たせるかが大きな話題になっている。母国、平昌の五輪誘致活動でプレゼンターとして大役を果たしたあと、一度は引退を表明したが復帰を決意。ブランクをおきながらも昨年3月の世界選手権では歴代2位の得点で優勝、12月の「ゴールデンスピン」では参考記録ながらもシーズン世界最高得点をマークし、女王健在を見せた。
世界のスーパースターとして、金メダルで輝かしい経歴を終えることができるか。
(2014.1.1 民団新聞)