海外韓国学校31校から選抜
2年連続で受賞
【大阪】日本の文部科学大臣賞に相当する「教育部長官賞」受賞者に、金剛学園高等学校に在籍する崔有香さん(2年、写真)が決まった。同校の受賞は昨年の朴玲美さん(高2特進クラス)に続き2年連続。施賞は3月24日の同校修了式で行う。
同賞の受賞者は毎年5人。教育部が海外の31の韓国学校のなかから独自の基準で決めている。崔さん以外の受賞者は中国が2人、ベトナム、フイリピンが各一人だった。
崔さんは在日4世。韓国語の授業は、国内の大学をめざすネイティブ学生を中心とする「本国クラス」で学ぶほど。クラブ活動は韓国伝統舞踊部に所属し、伝統文化のすばらしさを内外に伝えている。現在は全校の生徒会長を担うなど、友人ばかりか教師からの信頼も厚いという。教育部は成績ばかりか、こうした多様な活動ぶりを評価した模様だ。
崔さんは、「金剛学園でウリマルと歴史、文化を学びながら、自分自身にも母国への誇りがより強くなりました。先生方の進路指導を受け、母国の大学に進学することを目標に頑張ってきましたが、このような賞は大きな励みになります」とうれしそうに語った。
成始烈校長は、「本校は在日同胞学生たちが韓国人としての主体性と誇りを持てるよう、国史、国語の授業のほか、韓国文学、レベル別韓国語能力試験対策クラス、テコンドクラス、韓国伝統舞踊クラスなどを運営している。2年連続の受賞で教職員や学生の士気がさらにたかまったのではないか」と話している。
(2015.2.4 民団新聞)