掲載日 : [2008-09-03] 照会数 : 11312
心・技ハツラツ オリニフットサル大会
[ 男子に負けじと女の子の健闘ぶりも際だっていた ] [ 応援団も選手以上に熱く盛り上がった ]
第2回民団中央団長杯
【三重】「民団中央団長杯第2回オリニフットサル全国大会」(在日大韓体育会中央本部主催)が8月31日、三重県四日市ドームで開催され、全国から昨年を4チーム上回る計20チームが参加した。このうち北海道、東京、愛知、岡山、九州からの参加チームは大会前日から県立鈴鹿青少年センターに入り、友だちとの忘れられない交流のひとときを過ごした。
全国から20チーム 交流会も
鈴鹿青少年センターでは民団三重県本部の有志がサムルノリを披露し、遠方からの参加者を慰労した。身を乗り出すように見ていたオリニたちは「サンモをまわしてみたい」と好奇心満々。次々に手をあげた。初めてという田上祐弥君(九州、小5)が上手にサンモを回すと、回りのオリニたちからは「わー」と拍手がわいた。
チェギチャギ作りにも挑戦。チェギができあがるや早速、蹴り出した。サッカーボールとは要領が違うため、簡単に思っていたオリニたちも悪戦苦闘。最後は何回蹴ることができるのかを競いあっていた。
体育会中央本部の宋基泰副会長は「今回初めて泊まりの交流会をもったことでオリニたちの絆が強くなったと思う。来年は大会前日の交流会をより充実させ、近場のチームにも参加してもらってオリニたちの胸に残るような事業へと発展させていきたい」と語った。
大会当日は、宋アヒョンさん(小6)と安隼君(小2)の選手宣誓でスタート。午前中に予選、午後から決勝トーナメントが行われた。決勝では素早い足さばきで切れのいいシュートを見せた。客席からは「いけー、シュート」と熱の入った応援が続いた。
優勝は民団九州選抜チーム。2位が愛知のヒョンジェAチーム、3位は三重のFC四日市B。呉公太民団中央本部副団長から「団長杯」を手渡された九州チームはうれしそうにカップを握りしめていた。初参加の体育会北海道選抜チームも16位以下決定選でPK戦に持ち込むなどして健闘した。
大会には主管の大韓体育会中北本部の鄭正樹会長をはじめ大韓蹴球協会中北本部の姜成龍会長、民団愛知県本部の梁東一団長、民団三重県本部の殷鍾秀団長など関係者多数が出席した。
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大会参加者の声
「楽しかった」同胞の絆深め
試合を前に、イーリス生野FCの白将大君(小5)は「各自それぞれシュートを2本決めることが目標」と誇らしげだった。建国小チームの金貴大君(小6)も「今年はけっこういいところまでいけそうな感じ。精一杯がんばる」と力強い声で答えた。
鄭恩秀君(小6)は、「みんなと協力して頑張った。来年も参加したい」と元気いっぱい。東京韓学の趙在さん(小6)は「参加できてうれしい。交流会もとても楽しかった」とうれしそう。民団三重チームの阿野田緩奈さん(小5)は「試合参加は初めて。少し難しかったけど、楽しかった」と喜んでいた。
大会で初シュートを決めた愛知ヒョンジェAチームの金美樹さん(小5)は、体育会中北本部が今年春から開いているフットサルスクールに通うほどのサッカー好き。「昨年よりは頑張ったと思う。将来はフットサル選手になりたい」と目を輝かせていた。
孫二人を引率してきた岡山の金貞子さん(61、民団岡山・南分団総務課長)は、子どもたちを青年会に参加させ、孫たちも民団行事に参加させるなど、3世代にわたって民団に関わっている。大会について「たくさんの友だちができた。また、たくさん学ぶべきものもあった」と賞賛していた。民団三重県本部の殷団長は「楽しかったというオリニたちの声が聞けるだけで、喜びを感じる」と目を細めていた。
(2008.9.3 民団新聞)