掲載日 : [2008-09-03] 照会数 : 6341
「戦略的対話」年内に開催 韓中首脳共同声明
北非核化でも一致
【ソウル】李明博大統領は韓国を国賓訪問した胡錦濤中国国家主席と8月25日、今年3回目の首脳会談を持ち、韓中関係が両国にとって重要であるという点で認識をともにし、去る5月李大統領の中国訪問時に双方が発表した「韓中共同声明」を基礎に両国間の「戦略的協力パートナー関係」を全面的に推進していくことで合意した。
青瓦台で行われたこの会談で両首脳は、両国関係が1992年の韓中修交以来政治、経済、社会、文化など各分野で大きく発展したことを評価し、今後、外交部間高位級戦略対話の年内開催、国防当局間相互連絡体制強化、両国関係発展方案の共同研究推進など多様な領域での交流と協力を推進していくことした。
特に、北韓の核問題を話し合う6者会談の枠組み内で協力を強化して北核廃棄第2段階措置の全面的かつバランスの取れた履行を促進させ、非核化に関する9・19共同声明の全面的履行に尽力することで一致した。
経済関係では、両国間の貿易規模を2010年までに2000億㌦水準に引き上げることにし、5月の首脳会談での合意に基づき「韓中経済通商協力ビジョン共同研究報告書」を補完・修正して、両国間自由貿易協定(FTA)の推進を積極的に検討していく。
さらに2010年を「中国訪問の年」、2012年を「韓国訪問の年」と定め、観光をはじめとする多様な交流行事を推進することにし、現在年間600万人水準の両国人的交流を拡大するために査証簡便化措置の検討を含め必要なすべての便宜を提供することでも合意した。
両国首脳は、会談後、このような内容を盛り込んだ共同声明を採択した。
青瓦台報道官によると、李大統領は胡主席に「(中国内の)北脱出者らが本人の意思に反して北韓に送還されることがないように中国側が積極的に協力してほしい」と要請した。
(2008.9.3 民団新聞)