佐藤基裕市議の辞職勧告決議案可決
【兵庫】交際相手の出自を問題にして婚約を破棄した佐藤基裕宝塚市議(34、太誠会)に対する辞職勧告決議案が19日、宝塚市議会本会議で可決された。全国在日外国人教育研究所をはじめとする複数の人権団体が「高潔な倫理性を求められる公職者としての自覚とモラルの欠如がはなはだしい」として議員辞職を請願していた。
請願書などによると、佐藤市議は、交際相手の祖父が在日韓国人であることを知って婚約を解消。当事者の女性が大阪地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。人権団体は「明らかに国籍や出自による差別に該当する」と猛省を求めていた。請願書は民団宝塚支部による「差別行為を許さない人権を尊重する市議会としての取り組みを求める陳情」などと合わせて5日、総務常任委員会の席上、全会一致で採択された。
市議は議会に提出した弁明調書のなかで、「在日外国人関係の政策で厳しいスタンスをとる自分と親族の間で女性が板挟みになることを思った。差別意識からではない」としている。なお、辞職勧告決議に法的拘束力はないという
(2013.3.20 民団新聞)