チャーター便利用で「復興を実感」
【福島】「東日本大震災によって運休状態になっていた、韓日便を復活させて」。こんな思いを寄せながら、民団福島本部(禹日生団長)のハングル教室に通う、受講生たちの韓国研修旅行がこのほど実現した。3年ぶり2回目。
3年前、福島空港利用促進の一環として、福島県からの協力を受け始まった日韓交流韓国研修だったが、2年前の震災と原発事故の関係でソウル便が運休していた。韓国政府の渡航制限が「自粛」から「注意」に引き下げられたことで、福島‐ソウルのチャーター便が運航した。
30人の受講生たちは、2泊3日の研修では講師の知人の協力を得て、現地の韓国人との交流会やソウルの広蔵市場めぐりで、習得した韓国語を実践したほか、光化門広場の世宗大王記念館などでハングルについての知識を高めた。
3年ぶりの韓国研修に受講生たちも万感の思いを見せていた。
渡辺沙知子さんは「韓国が大好き。3年間、この日を待っていた」と喜び、石塚由紀さんは「福島から韓国に行くことでとても身近に感じる」とし、渡辺智子さんも「福島空港が以前のような活気に戻ってほしい」と復興への願いを込めていた。
講師を務め、今回、引率した李在昌民団福島本部組織部長は「受講生の皆さんと再び福島から直に韓国入りでき、ひとつの復興を感じる」とほっとした様子。講師の李美愛さんも「韓国と身近にふれ、少しでも理解が深まればうれしい」と目を細めていた。
(2013.3.27 民団新聞)