掲載日 : [2023-06-21] 照会数 : 1077
「少子化」共通課題に信州大と「未来フォーラム」
[ 学生たちの討論に耳を傾ける申琪榮教授(右) ]
【長野】松本市の国立大学法人信州大学で13日、「韓日未来フォーラム」が開かれた。
佐藤友則教授が1年間を通して担当している授業「国際理解と多文化共生を考える」の第9回のテーマを韓日両国共通の課題である「少子化」とし、駐新潟韓国総領事館(権相熙総領事)が信州大学グローバル化推進センターと共催した。
授業に先だって姜根亨副総領事は「少子化は韓国でも深刻な課題となっている。解決策が韓日両国で異なるとは考えていない。韓国の事例を通して理解を深めてほしい」と学生たちに呼びかけた。
授業ではお茶の水女子大学の申〓榮教授(グローバル女性リーダー育成研究機構 ジェンダー研究所)が韓国での少子化実態について。また、立命館大学産業社会学部の筒井淳也教授は専門の家族社会学、軽量社会学の立場から「少子化社会対策」というテーマに講演した。聴講の学生たちはそれぞれの講演が終了すると、グループデイスカッション、対応策の提言と発表を行った。
今回の「未来フォーラム」を担当した新潟総領事館の成秀炫主任研究員(工学博士)は「韓国と日本は同じ問題を抱えている。共通課題で連携できるきっかけになればいい」と語った。今後も管内各地で開催していくという。
(2023.6.21民団新聞)