掲載日 : [2022-07-15] 照会数 : 5063
3年ぶりのオリニジャンボリー成功へスタッフが研修
[ テーマダンスを練習するボランティアのメンバー ] [ リーダーや運営スタッフら、ボランティアの研修会(7月10日) ] [ 徐順子文教局長の講義を聴くボランティアたち(7月10日) ]
オリニジャンボリー 今年は長野で開催
「楽しい思い出を次世代に」卒業生が積極志願
8月2日から長野県で3泊4日間開催される在日同胞オリニジャンボリー(主催=民団中央本部、後援=在外同胞財団)を前に10日、東京・港区の韓国中央会館でリーダーや運営スタッフら、ボランティアの研修会が開かれた。
東京、大阪、京都、愛知、福岡から参加したボランティアメンバーの中には、小学生時代にオリニジャンボリーや中・高校生の次世代サマースクールの体験者も多く、楽しかった思い出を次代に伝えたいと志願した。
高アミさん(東京)は小学校4、6年生のとき2度、オリニジャンボリーに参加。長じて次世代サマースクールにも加わり、韓国と在日同胞の仲間意識に興味を持つようになったという。「次世代に同じ経験を伝えたい」とボランティアを志願した。
盧世奈さん(愛知)は高校生のとき、次世代サマースクールに参加し、母国と同胞とのつながりを広げた。この時の楽しかった体験をオリニに伝えたいと意気込みを見せていた。
オリニジャンボリーが始まったのは21世紀を迎えた2001年。次世代育成イベントのシンボルになった。このイベントの「卒業生」たちが数年後にリーダーとして戻ってきている。
第1回から運営に携わってきた徐順子文教局長は「これまで文教局として10回にわたって苦労しながらやってきたが、ジャンボリーに参加したオリニがリーダーとして戻ってきているのが感慨深い」と述べていた。
過去10回は韓国で開催していたが、長引くコロナ禍のため今年はやむなく、日本国内での開催に決めた。
日本国内での開催については「子どもたちは大きくなっているし、民族教育を考えると、いまがいちばん大事な時期。コロナが収まるのを待ってなんかいられない。ソウルに行かなくても、どれだけ韓国のネムセ(香り、匂い)を体感してもらえるかがポイントになる。リーダーから子どもたちに韓国のネムセを分けてほしい。次世代の未来につながっている」と呼びかけた。
研修では「次世代育成の意義」について徐局長自ら講義。3泊4日のジャンボリー期間中、リーダーそれぞれが果たす責任と役割についても確認しあった。
実技研修では「ハングルカルタ」(民団大阪本部・大阪韓国綜合教育院が考案)を実戦形式で開催。4チームが熱戦を展開した。
最後は2010年から続けてきたテーマダンス「勝利の叫び」の練習に汗を流した。
なお、9日には同会館で、8月17日から広島で開催する中・高校生対象の韓国文化体験スクール(次世代サマースクール)のボランティアスタッフの事前研修会も行われた。