掲載日 : [2022-08-03] 照会数 : 2280
「太極旗なびかせて」解放1周年を喜ぶ…在日韓人歴史資料館ロビー展
当時の写真11枚展示
光復77周年を前に、「解放の喜び~太極旗をなびかせて」と題したミニ企画展が東京・港区の韓国中央会館1階ロビーで開催されている。在日韓人歴史資料館(李成市館長、韓国中央会館別館内)が企画。解放1周年当時の貴重な写真パネル11枚を掲示した。いずれも太極旗がアクセントの役目を担っている。
山口県内の同胞たちが解放1周年を祝って大きな太極旗を手に市中を示威行進する写真(ニュージーランド国立アレキサンダー・タンブル図書館所有)があった。よく見ると警護を担当しているのは連合国軍だ。
同じく、解放1周年を祝う朝鮮建国促進青年同盟神奈川・川崎支部の集合写真を見ると、タイトルにハングルのほか漢字と英語を併記しており、占領下に置かれていた日本の当時の様相が伝わってきた。
解放の喜びを胸に多くの同胞が帰国を急いだ。1946年、山口県仙崎港を出港するのは小さな筏(いかだ)。笑顔で太極旗を振り、日本に別れを告げた。このほか、秋田刑務所を出所した朴烈氏を囲む同胞たちの写真も。朴烈氏はこの後、民団中央本部の初代団長に就任した。
民団記念式典のポスターも
関連して1960年代の光復節記念ポスターも4枚、展示されている。ここでも太極旗が主役だ。スローガンやアピール文からは当時の民団中央本部宣伝局の熱い息吹が伝わってきる。
63年の光復18周年では韓日会談の妥結と在日同胞の法的地位と処遇の改善を求めた。
一転、会談が妥結した66年の21周年ポスターを見ると、永住権獲得と生活安定、祖国近代化への貢献を呼びかける内容になっている。