掲載日 : [2017-10-11] 照会数 : 14769
絶好調!!ショートトラック…W杯で「金メダル」ラッシュ
[ 2017W杯第2戦女子リレー決勝 ] [ 崔玟 ] [ 沈錫希 ]
女子 力示す両エース
男子 躍り出た高校生
平昌五輪の出場枠がかかった国際スケート連盟のショートトラック・ワールドカップ(W杯)の第2戦(オランダ・ドルトレヒト)で、韓国代表は金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル4個を獲得するなど躍進している。
女子エースの崔玟(19・城南市庁)は7日に行われた女子1500メートルで2分31秒334を記録し、2位のバレリー・マルテ(27・カナダ)に0・141秒差で優勝した。崔はW杯第1戦で女子1500メートルをはじめ、500と1000メートル、女子3000メートルリレーの全種目を制覇している。
もう一人のエース、沈錫希(20・韓国体育大)も1000メートルで個人種目初の金メダルを獲得し調子を上げてきた。
男子では1500メートルで高校生の黄大憲(18・復興高3年)が2分12秒479を記録し、2位のリウ・シャオリン(ハンガリー)にわずか0・06秒差で金メダルを獲得した。
ショートトラックの韓国代表チームは金メダル8個のうち6個を独占した第1戦には及ばないものの、全種目で好調さをキープしている。
W杯は平昌五輪出場権を賭けて4戦行われるが、その半分を終えた。この状況を見ると、韓国代表は男女の個人種目で国別最大出場権の3をすべて獲得するだろう。
ただ、好成績の半面、選手の相次ぐ負傷が心配されている。とくに男子代表の状況は深刻だ。第1戦の2冠王である林孝俊(21・韓国体育大)は、腰の負傷で第2戦を欠場した。林は相次ぐ負傷で実力を発揮できずにいたが、今シーズンは男子のエースとして急浮上していただけに、五輪本番に向けたコンディション管理と、国際経験を十分に積んで安定した成績を収めることが求められる。
1・2次大会で、金1個、銀2個、銅メダル2個を獲得した高校生の新星、黄大憲は、5000メートルリレー準決勝で転倒。次戦は欠場する。
課題はリレーの呼吸
また、韓国のお家芸でもある男女のリレーは、開催国資格ですでに出場権が確保されているが、平昌五輪で好成績をあげるには、残り期間にチームワークを最大限に引き上げる課題が残されている。
とくに男子の相次ぐミスは早急に解決しなければならない課題だ。第1戦の決勝では引き継ぎ直後に他の国の選手と衝突し転倒し、メダルを逃した。第2戦の準決選でも、メンバー同士の呼吸が合わずに転倒し、失格処理され敗退した。
女子は昨シーズンから一度も優勝を逃すことがなかったが、第2戦の決勝では前方のオランダを追い越すことに気を取られ、ゴール寸前で中国に追い越され銀メダルにとどまった。
ショートトラックは一瞬の隙が命取りとなり、厳密さが必至の種目。負傷に注意しながらも同じミスを繰り返さぬよう、五輪本番に向けコンディションと精度を高める必要がある。
第1戦で全種目制覇するなどW杯前半を好調に終えた崔?は「予想以上に結果が出せて良い気分だ」と手応えを語りつつも、「五輪シーズンとあって、他の国の選手も全体的に実力が上がっている。私もそれに合わせしっかりと準備をしていきたい」と気を引き締めている。
(2017.10.11 民団新聞)