掲載日 : [2004-10-20] 照会数 : 7468
朝鮮奨学会に「旗田巍文庫」 蔵書3千冊整理
[ 整理が終わった「旗田巍文庫」 ]
財団法人朝鮮奨学会(高桂煥・崔宣雄共同代表理事)は、朝鮮史研究の先駆者として学界の発展に貢献してきた同会元理事の故旗田巍氏の蔵書を整理し、このほど東京・西新宿1丁目の新宿ビル9階にある同会本部内に「旗田巍文庫」を開設した。
同文庫は故旗田氏が愛蔵していた書籍など約3千冊で構成している。遺族が朝鮮奨学会に寄贈したもの。8日の「開設の集い」には文庫開設に協力した故人の門下生にあたる李成市早稲田大学教授らをはじめとして関係者40人あまりが出席し、旗田氏を偲んだ。
同奨学会の高代表理事は「研究者にとって大切な資料ばかりだ。在日同胞、日本人を問わず、研究者たちに広く活用していただきたい」と話した。
旗田氏は韓国・馬山市出身。東京帝国大学在学中から朝鮮史研究を志し、後に朝鮮史研究会を創設した。朝鮮奨学会理事としても35年にわたり貢献してきた。また南北両国との学術交流や友好親善、在日同胞の人権問題にも力を注いできた。
(2004.10.20 民団新聞)