掲載日 : [2004-10-20] 照会数 : 6049
国際色豊かに秋たんのう 各地10月マダン真っ盛り(04.10.20)
[ 韓圭さんの民謡に踊り出す参加者(東京) ] [ 様々な国籍の市民が交流(千葉) ]
民団の秋の風物詩ともいえる「10月のマダン」が各地で真っ盛り。運動会や文化祭などを通じて同胞どうし連携を強め、韓日親善の輪を広げた。
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カッソリにわく
民団東京
民団東京本部(李時香団長)は16日、お台場の都立潮風公園内「日だまり広場」に団員ばかりか一般市民も加え、「韓日親善文化祭」を楽しんだ。主催者発表で1500人が参加した。
メーンの支部対抗「ひも引きゲーム」では21支部から各5人の代表選手が出場した。力ではなく駆け引きとタイミングが勝負の行方を左右するだけに、男性が対戦相手の女性に負けてしりもちをつく場面も見られた。午後からのカラオケ大会と合わせ、渋谷支部が総合優勝を飾った。
昼休みには婦人会江戸川支部のメンバー10人の演じたユーモラスなカッソリ(門付け)に会場がわいた。観覧席から1000円札のおひねりを手渡す光景も見られた。
ゲストとして閔栄治さん率いる「散打」公演、および東京韓国学校児童・生徒によるテコンドーの模範演技、舞踊と農楽の公演も行われた。
金柄宏さん(49)=港支部=は「初めて参加したけど面白い。不景気のことを一日だけ忘れることができた」と喜んでいた。また、荒川支部の金澤宣支団長は「子どもから大人まで、見知らぬ同士でもみんな家族のような雰囲気だ。民団の組織活性化につながる」と述べた。
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草の根で交流
民団千葉
【千葉】民団千葉県本部(金豊成団長)は10日、千葉中央公園で「韓日友好親善と国際交流の集い」と題し「10月のマダン」を開催し、在日同胞と地域の住民ら約2千人が訪れ、国際色豊かな舞台や料理を楽しんだ。
舞台では、韓国舞踊や韓国民謡、サムルノリなどの韓国芸能の公演だけにとどまらず、日本の和太鼓や大学のチアリーディング部、社会人のジャズバンドなどの公演も行われた。また出店の種類も韓国料理や韓国物産から、インド人によるインド料理や日本人学生によるカクテルバーまでさまざまだった。舞台と出店の国境を超えた多種多様さは、草の根交流をテーマに掲げる今回のマダンを象徴していた。
金団長は「草の根交流のなかで、我々在日韓国人もみなさんと一緒に千葉に住んでいるんだとアピールできたと思う」と語った。
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韓流パネル展も
民団三重
【三重】民団三重県本部(殷鍾秀団長)は17日、四日市ドームで親子運動会を開いた。団員家族800人が参加した。
参加者たちは徒競走や親子サッカー、リレーなど全12種目におもいきり汗を流した。赤、白、黄、青4色の「大玉転がし」では思うように転がすことができず、コースをはずれながらも四苦八苦しつつ最後まで頑張るお年寄りたちの姿に会場から大きな声援が飛んだ。
当日は婦人会四日市支部がチヂミなどの韓国料理を、婦人会桑名支部がキムチやナムルなどの韓国食品を販売。特に小豆の韓国もちは毎回完売するほどの人気ぶり。
またドーム2階では、韓国観光パネル約30点と「冬のソナタ」などの俳優パネル約30点の「韓流観光パネル写真展」も併せて開催され、人気を呼んだ。
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カラオケで踊り
民団西東京
【西東京】民団西東京本部(李忠征団長)は10日、八王子市内の健康ランドに団員交歓の場を設けた。各地から100人が参加した。
参加者はお風呂に入ってリラックスした後は貸し切り状態の大広間に集まり、食事とカラオケに興じた。宴もたけなわになるやチャンゴが鳴り響き、踊りの輪が自然に広がった。
李団長は「ふだん顔を見られない団員も多く集まり、楽しんでくれたので成功だった」と話していた。
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親子で運動会
民団山梨
【山梨】民団山梨県本部(朴喜雄団長)は韓人山梨貴金属協会と共催、甲府市小瀬市の小瀬スポーツ公園で韓日親善運動会を行った。日本人市民も含め1100人が各種競技を楽しんだ。
競技ではパン食い競争などに子どもたちが歓声を上げていた。大人たちも県庁のOBと現職職員で構成するチームとのサッカー試合で汗を流した。
会場に設営された韓国屋台村では豚足、プルコギなどの韓国食品が好評で、運動会の終了まえにほぼ完売した。久しぶりに会ったという友人はお酒を持ち寄り、お祭り気分でおしゃべりに興じていた。
(2004.10.20 民団新聞)