掲載日 : [2004-10-20] 照会数 : 4966
<韓商>悩み克服をサポート
[ 埼玉での経営セミナー ]
埼玉…相続のセミナー
福岡…全県で税務相談
兵庫…計10回の経営塾
埼玉韓国商工会議所が今月初めに経営セミナーを行ったのに続き、11月には福岡韓商が県内の同胞を対象に税務巡回無料相談会、兵庫韓商が若手経営者・起業家のための「韓商経営塾」をそれぞれ開催する。専門家が同胞の経営を直接サポートしてくれる絶好の機会なので、関係者は「経営や税金で頭を悩ましている人はぜひ利用してほしい」と呼びかけている。
各地の韓商で行っている税務相談では、今年4月から改正された消費税や相続などに関する相談が多い。そこで埼玉韓商(徐鳳晩会長)は埼玉青商(朴利明会長)との共催で、「経営者のための相続・事業承継対策」をテーマに経営セミナーを開いた。公認会計士が役員退職慰労金の活用やオーナー所有資産の会社への移転など事業承継に関する問題を具体的な事例で説明。関心が高いテーマだけに参加者から「とても参考になった」と好評であった。
福岡韓商(呉龍夫会長)は11月6日から、民団の協力を得て県内15支部を▽福岡▽久留米▽北九州東▽北九州西▽県中南部の5ブロックに分けて無料税務相談会を開催する。11・12月が各2回、1月に1回の計5回で、会場は民団支部会館を予定。
担当するのは、本紙の連載「同胞税務相談」を執筆している李明守税理士。福岡韓商の呉会長は「同胞の税理士が直接相談に応じるので財産をどうすべきか悩んでいる人にはきっと親身になってアドバイスしてくれるはず。気楽に相談してほしい」と語る。李税理士は「在日同胞の相続に関する場合、相続分は韓国の民法、税金は日本の税法が適用される。その違いを知ってほしい」と強調する。
税務相談でありながら、自分が動けなくなったときの介護はどうなるのかといった生活相談も多い。李税理士は、同胞の立場から相談に応じられる弁護士やホームヘルパーなど、できるだけ同胞の専門家を紹介する意向だ。
兵庫韓国商工会議所(車得龍会長)は11月25日から、神戸市中央区の兵庫韓国学園で「若手経営者・起業家のための第4期『韓商経営塾』」を開催する。主催は、同会議所戦略研究特別委員会(辛輝浩委員長)。
講師は、高龍秀(甲南大経済学部教授)、西村順二(甲南大経営学部教授)、崔相鐵(流通科学大教授)の3氏で、マーケティング講座をはじめ、新事業の立ち上げや企業経営革新などをテーマに実践的経営について研究する。来年7月まで計10回の講座で、現場の経営学をグループ研究するので実践的だ。参加費3万円。申し込みは℡078‐351‐3377。
(2004.10.20 民団新聞)