掲載日 : [2017-03-29] 照会数 : 5739
「旅立つ家族」再演…韓国の国民的画家・李仲燮の半生
[ 2014年10月に行われた初演の舞台 ]
金守珍演出
4月17日 東京で
劇団文化座は、創立75周年スペシャル企画公演で、韓国の国民的画家、李仲燮の半生を描いた「旅立つ家族」を4月17日、東京・北区王子の北とぴあで再演する。劇作家、金義卿さんの原作を、金守珍さん(新宿梁山泊主宰)が演出。初演は2014年10月、東京芸術劇場シアターイースト(豊島区池袋)で行われた。
仲燮は植民地時代の韓半島に生まれ、第2次世界大戦、南北分断、韓国戦争という激動の時代を生きた。
1935年、日本に留学し、東京帝国美術学校、文化学院美術科で絵を学んだ仲燮は、同院在学中に山本方子と出会い、45年に仲燮の実家のある元山で結婚した。方子は李南徳という韓国の名前をつけ、2人の子どもを授かって生活していたが、韓国戦争が勃発すると、一家は済州島の西帰浦に避難する。
仲燮は、生活苦によって健康状態が悪化した妻子を日本に送り返し、創作活動を続けた。56年9月6日、栄養失調と肝炎のため、誰にも看取られずに息を引き取った。39歳だった。
文化座代表の女優、佐々木愛さんは、現在の方子(東京在住)を演じる。
18時30分開演。料金3000円。チケット購入は劇団文化座(03・3828・2216)。
(2017.3.29 民団新聞)