掲載日 : [2019-04-03] 照会数 : 6746
「朱明徳ー帰れない故郷、扉の向こう側」高浜・かわら美術館
[ 「韓国各地の仏教寺院の扉意匠」1981年頃 ] [ 「藏經閣伽揶山海印寺」1985年 ]
帰れない故郷…韓国の風景
朱明徳写真展 取り残されてゆく建物
高浜市やきものの里かわら美術館(愛知)の企画展「朱明徳ー帰れない故郷、扉の向こう側」が13日から6月23日まで、同館で開かれる。
朱さんは韓国のドキュメンタリー写真の第一人者。1940年、黄海道安岳郡(現北韓)生まれ。慶煕大学校史学科卒業後、23歳の頃からアマチュアカメラマンとして写真を撮りはじめた。
1966年に韓国戦争中に滞在した米軍兵士との間に生まれた孤児などが生活する孤児院を撮影した作品の展覧会「ホルト孤児院展」で、それまで芸術写真が席巻していた韓国写真界にドキュメンタリーの視点を持ち込み、注目を集めた。
企画展では同館が所蔵する朱明徳作品‐近代化の中で取り残されてゆく地方の寺院や古民家などの風景や、韓国では人間界と仏の世界を隔てる門と考えられている意匠扉を繊細に撮影した作品シリーズを紹介する。
韓国の風景と文化様式を捉えた朱さんの作品には、日本人にも故郷を思わせる懐かしさが息づいている。
観覧10時~17時。観覧料高校生以上200円、中学生以下無料ほか。休館は月・火曜日、5月8日(ただし、4月29日、30日、5月6日開館)。
会期中関連事業も行われる。詳細はHP(http://www.takahama‐kawara‐museum.com)。
問い合わせは同館(0566・52・3366)。
(2019.04.03 民団新聞)